レッドブルのホーナー代表、2024年もペレスを起用すると明言「今のフェルスタッペンのチームメイトを務めるのは、最も”羨ましくない”仕事」
オランダGPではフェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを達成。史上最高記録タイとなる9連勝を達成した。今週末に行なわれるイタリアGPを制すれば、新記録樹立となる10連勝ということになる。
一方、そのチームメイトであるペレスは、ピットレーンでの速度違反もあり、4位フィニッシュ。フェルスタッペンとのポイント差は138ポイントに広がることになった。
そんな状況のペレスは、来季もレッドブルとの契約を結んでいるものの、そのシートは安泰ではないという噂もある。レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが最近、ドイツでのインタビューで、ペレスの2024年のシートは100%確実ではないと発言したことも、その噂に拍車をかけることになった。
しかしオランダGPの決勝レース後に取材に応じたホーナー代表は、ペレスが2024年もレッドブルのドライバーを引き続き務めることを、正式に認めた。
「チェコ(ペレスの愛称)の状況は明らかだ」
そうホーナー代表は語った。
「彼はレッドブル・レーシングのドライバーだ。我々は彼と契約を結んでいる」
「契約とは関係なく、我々は彼の仕事に満足している。今日の彼の走りは見ての通り、ピットレーンのスピードリミッターのせいで不運だった(このペナルティにより、ペレスは5秒のタイム加算ペナルティを受け、表彰台を逃すことになった)」
「彼はランキングでも2番手だ。今年レースに勝ったドライバーは、マックスだけではないんだよ」
「一方の勢いが素晴らしい時、もう一方のドライバーを低く評価するのは簡単なことだ。しかし、彼は2024年にも我々のドライバーを務めることになるだろう」
ホーナー代表は、今のフェルスタッペンはキャリアの中でも最も勢いのある段階にあると考えており、そのチームメイトを務めるのは簡単なことではないと付け加えた。
「マックスは、キャリアの中でもまさにアンタッチャブルな時期にいる。彼がこのマシンで成し遂げてきたことと同じことができるドライバーなんて、今のグリッド上には他に誰もいないだろう」
そうホーナー代表は語った。
「彼のチームメイトを務めるという仕事は、おそらくある意味で最も羨ましくない仕事だろうね」
「タイムシートとリザルト上のパフォーマンスを見なければいけない。もしマックスがいなかったら、チェコはあと4〜5レースは勝っていたことだろう」
「彼は彼に与えられた仕事をしっかりとやっている。ランキング2位だし、今日の彼のパフォーマンスも見ただろう。不運にもスピード違反のペナルティを科されただけだ。年末までに、勝利数を増やすことができればと思っている」