アルファタウリの角田裕毅は、F1オランダGPを15位で終えた。角田はレース中、アルピーヌのエステバン・オコンとのバトルで黒白旗(警告)が出され、さらにメルセデスのジョージ・ラッセルとの接触でペナルティを受けることになった。レース後角田は「僕はいつもペナルティを受ける」と肩を落とした。

 角田は、オランダGPの予選でメルセデスのルイス・ハミルトンのアタックを妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受け、17番グリッドからスタートすることになった。その決勝ではインターミディエイトタイヤにすぐさま交換したことも功を奏し、一気に入賞圏内に躍り出ることになったが、コース上が乾いた後にソフトタイヤでステイアウトする戦略が結果的には大失敗となり、大きくポジションを下げることになった。

 しかもそのレース中、アルピーヌのオコンとのバトルで白黒旗が出され、ラッセルとのバトルでは接触の責任があるとして5秒のタイム加算ペナルティを科された。予選でのペナルティに続き、2日連続でのペナルティということになった。

 FIAのレーススチュワードは、ラッセルとの接触について、次のように説明している。

「スチュワードは、ビデオ、そしてオンボードカメラの映像を検証した」

「ラッセルはメインストレートとターン1で、アウト側から角田を抜いた。ブレーキングポイントではラッセルが角田よりも先行していたが、角田はブレーキをかけるのを少し遅らせたようだ。角田はイン側のラインにいて、ブレーキを遅らせたことでアンダーステアに見舞われ、ラッセルに突っ込んだ」

「スチュワードは、角田に接触の主な過失があると判断した」

 一方の角田は、オコンとのバトル中に出された警告などについて尋ねられると、次のように語った。

「僕としては、それはレースだったと思っています。その動きは、攻撃的だったとは思いませんし、結局のところ接触もしていないと思います」

「えーと、僕はいつもペナルティを受ける……僕がいつもペナルティを受けるんですよ」

 なお今回のペナルティについてスチュワードは、角田にペナルティポイント2を科すことも決めている。