F1第14戦オランダGPでセルジオ・ペレスは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに敗れる4位となった。彼は序盤先頭を走りながらもフェルスタッペンに追いつかれたが、その原因についてタイヤをセーブする必要があったからだと説明した。

 ペレスはオランダGP決勝を7番手からスタートすると、雨に対していち早く反応し、インターミディエイトタイヤへ交換。トップを奪い、1周遅れて交換に入ったフェルスタッペンに対しても4周目時点で10秒の差をつけていた。

 しかしペレスはそのギャップを維持することができなかった。フェルスタッペンはその差を4秒差まで縮めると、11周目にピットインしてペレスをアンダーカット。先頭を取り戻したフェルスタッペンはその後も順調に走り続けて連勝記録を9に伸ばした。

 ペレスによると、フェルスタッペンとの大きなペースの差は主に、雨量が再び増える可能性があるとチーム側から警告されており、乾きつつある路面でインターミディエイトタイヤを壊さないようにするためだったという考えを語っている。

「雨を予想していたんだ。チームからはもっと雨が降ると伝えられていた」

 ペレスはmotorsport.comに対しそう語った。

「路面は乾いてきていて、もしプッシュしていたらインターミディエイトを完全に駄目にしてしまっていただろう」

「(インターミディエイトは)凄く速かったし、すぐにピットへ入ったのもチームとして凄くうまくやれたよ」

「残念だけど、インターミディエイトを履いたときにもっと雨が降るという予想は正しくなかった。もっと最初のスティントでプッシュしていたら、もう少しラップリーダーでいられたかもしれない」

 なおレース後半には再び強い雨がコースを襲った。その際ペレスは赤旗中断となる直前にターン1でスピンし、3番手に後退している。そしてそのまま3番手でのフィニッシュとなったが、彼はピットレーン速度違反があったため、最終的にペナルティで4位へ降着となった。

「(赤旗からのペナルティ)リスタートはカオスだったし、色々なことを変えた。僕らは序盤に素晴らしい判断をしたけど、最終的にはそうでもない成り行きになったよ」

「今回は表彰台を逃すことになってしまって残念だ。それだけの走りはしていたと思うからね」

 またフェルスタッペンからのアンダーカットに対してペレスは、今後のミーティングで取り上げられることになるだろうと語った。

「シナリオについては、チームのほうが当時の僕よりも多くの情報を持っているだろう」

「間違いなくミーティングで取り上げられるモノだろうけど、その背後には必ず理由があると思う」