アルボン、オランダGPの8位入賞はポジティブ「今まで乗ったウイリアムズのマシンで、最高のフィーリングだった」
ここ数年、厳しい戦いを強いられているウイリアムズ。今年はここまで11ポイントしか獲得できていなかったが、それでもカナダGPではアルボンが7位入賞を果たすなど、復調の兆しを見せつつあった。
そんな中今回のオランダGPでは、アルボンがライバルチームと真っ向勝負で予選4番グリッドを獲得。チームメイトのローガン・サージェントも予選Q3に進出するという躍進を見せた。
決勝では、雨に翻弄されたためポジションを落とし、サージェントはクラッシュを喫してしまうことになったが、それでもアルボンは8位入賞を果たした。
「ジェットコースターのような1日だった。最初の5〜6周を終えた段階で、ポイントを逃したと思ったんだ」
アルボンはそう語った。彼はスタート直後に雨が降った際、他車の多くがインターミディエイトタイヤに交換するためにピットインする中、ドライタイヤのまま走り続けることを選択。これにより、大きくポジションを落とすことになった。
「僕らは自分たちの武器をしっかりと持ち続けた。それが本当に重要だったと思う」
「早くにピットインして、インターミディエイトタイヤに交換するべきだったと言う人もいるかもしれない。でも、僕らのやり方を貫いた方がよかった。それで僕らは、ソフトタイヤで44周という非常に長いスティントを走ることになったんだ。こういうスティントは、マシンの状態が良く、力強かった場合にのみ可能なんだ」
アルボン曰く、今週末ウイリアムズのマシンは、ほんの僅かな調整だけで、コントロールすることができたと説明する。
「フロントとリヤのデグラデーションは、簡単にコントロールすることができた。ツールとドライビングだけで、いつでも必要なようにバランスを変えることができたんだ」
「ミディアムタイヤに履き替え、ポジションを上げていった。5番手か4番手を捕まえて、完璧なレースだと思ったんだ。そうしたら無線で、5分以内に雨が降ると言われたんだ」
その2回目の雨の際、ウイリアムズは再びステイアウトを選択した。しかしそれは裏目に出てしまい、6番手から9番手にポジションを落としてしまうことになった。
「2回目のピットストップの選択については、見直す必要がある。ピットストップしなかったことで、とても厳しくなってしまった」
そうアルボンは言う。
「その周の前半に関しては、完璧だと思った。セクター1とセクター2の途中まではまだドライだったから、全員をオーバーカットできたと思ったんだ。でもそれから10秒も経たないうちに、スリックタイヤのコンディションから、フルウエットのコンディションになった。最後の4つのコーナーは、ノロノロとしか走れなかった。それでランド(ノリス/マクラーレン)とジョージ(ラッセル/メルセデス)にアンダーカットされてしまった」
「今日、6位に入れなかったのは少し残念だけど、それでも8位でフィニッシュすることができた。僕らにとっては素晴らしい結果だよ」
アルボン曰く、ウイリアムズに加入して以来、マシンの状態は最高だったという。
「今週末は順調なペースで来ていた。それについては間違いない。僕らにとっては最強の週末だった。ウイリアムズに加入して以来、マシンは最高のフィーリングだったよ」
「ここから得られるポジティブな部分はたくさんある。僕らは少し不運だったと思う。奇妙なことだけど、他のドライバーと同じように、早い段階でインターミディエイトタイヤを履くのは、リスクだと思ったんだ」
「彼らがピットインした時点では、インターミディエイトを履くようなコンディションではなかった。でも、周回中にいきなりインターミディエイト向けのコンディションになった。だから、それはそれで満足すべきだと思う。複雑な感情だけどね」