アストンマーチンF1代表、難しいコンディションで完璧なレース見せたアロンソ称賛「ああいう状況の支配者だ」
アロンソはスタート直後のターン3で見事な2台抜きを見せ3番手に浮上したものの、その後に強まった雨でインターミディエイトタイヤに履き替えるのが1周遅れて順位を落としてしまった。
その後、アロンソは48周目にピットインした際にホイールガンの不具合で約6秒のタイムロスを喫したため、コース上でカルロス・サインツJr.(フェラーリ)をパスし直さなければならなかった。
それでも、終盤に再び嵐が訪れレースが混乱する中でアロンソは翻弄されることなく、セルジオ・ペレス(レッドブル)から2位を奪った。
チームにとってもアロンソにとっても6月のカナダGP以来となる表彰台獲得となったレースを終えた後、アロンソは「もうすぐ1勝できる。僕たちは近づいている」とチームに無線をするなど、かなり手応えのあるレースとなったようだ。
アロンソのレースについて尋ねると、クラック代表はmotorsport.comに対し、次のように語った。
「良かったのは、彼が常にコントロールできていたことだ」
「彼は常に状況を支配していたと言える。こうしたコンディションでは、決してコースオフしないことが重要だったんだ」
「本当に生き残ることが重要な状況もあったが、彼はそれを上手くやり遂げた。そしてもし(フェルスタッペンをパスする)チャンスがあれば最後にトライしていただろう」
「最初の4、5レースで彼がいかに速かったか、みんなが目の当たりにしただろう。(ピットストップでの遅れの後に)カムバックして2台をパスしたのは信じられないようなことだった」
「最後のほうは雨が降り続いたから、アクシデントが起きるのは間違いないと思っていた。でも、そのアクシデントを引き起こすのが自分たちでないことを願っていたよ!」
クラック代表は、前回の表彰台獲得以降続いていた苦難に終止符を打つことができたのは良かったと認めた。
「シーズン前半に表彰台を獲得し、その後さらに難しいレースが続いたが、最終的に非常に難しい週末にまた表彰台を獲得することができた」
「正直なところ、全員のチームワークが素晴らしかった」
「7月の間、拠点内の照明がすべて消えることはなかった。ここで新しいパーツを持ち込んだし、次のレースでもまた新しいパーツを持ち込むつもりだ。我々はできる限りこのバトルを続けて、最終的にどこにたどり着けるか見てみたいんだ」
クラック代表の言う通り、アストンマーチンはオランダGPで空力をアップデートしたが、その効果について彼は次のように語った。
「クルマにパーツを持ち込もうとしても、今回のような難しいコンディションや変化するコンディションでは、データ分析も簡単ではない」
「でも、すべてが正しい方向に向いている。スパでは小さな一歩を踏み出せたと思うし、ここでも新たな一歩を踏み出せたと思う」
次戦イタリアGPの見通しについて、クラック代表は「どうなるか見てみよう」と付け加えた。
「ここ数週間、ストレートラインを改善し、DRSの効果を向上させるために、かなりハードにパッケージに取り組んできた」
「だから、いいテストになるはずだ」