ランキング首位プルシェールが最速。岩佐歩夢は“トラフィックパラダイス”の影響で15番手|F2モンツァ予選
直前に行なわれたFIA F3の予選で赤旗が出たこともあり、30分間のF2計時予選は6分遅れてスタート。コンディションはドライで、気温25.8度、路面温度35.9度だった。
ピット出口がオープンになると、まずはクレメント・ノバラク(トライデント)がマシンのチェックを実施。そのノバラクは1周でピットへ戻り、残りの21台と共にピットガレージ前でタイム計測1回目のタイミングを待った。
セッションが5分経過したところで各車が一斉にピットアウト。ほとんどのマシンが1度ピットレーンを通過してウォーミングアップを2周走る形でアタックを開始した。
ここでトップに立ったのは1分32秒423を記録したヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)。オリバー・ベアマン(プレマ)が2番手、プルシェールが3番手と続いた。
岩佐歩夢(DAMS)はセクター2で全体ベストを記録したことがあったものの、セクター3で遅れたか11番手止まりとなった。
各車はコースに残り2回目のアタック。プルシェールが1分32秒328までタイムを上げてトップに浮上し、ベアマンが変わらず2番手、アイザック・ハジャー(ハイテック)が3番手となった。
各車がタイムを改善する中で岩佐は伸び悩み、プルシェールから0.555秒の13番手。アーサー・ルクレールはこの時点で10番手と、岩佐はチームメイトの後塵を拝していた。
4分30秒を残し、各車は新品タイヤに履き替えてピットアウト。最終アタックに向けてウォームアップを行なう中で、隊列の中で激しくポジションを取り合ったため、5台が計測を開始する前にチェッカーを受ける形となってしまった。
アタックに辛うじて入ることができたドライバーも、ターン1でサイド・バイ・サイドが続く状況に。集団の中で理想のレーシングラインを取れなかったこともあり、大きくタイムを改善できたドライバーは少なく、ドライバーズランキング首位のプルシェールのポールポジションが確定した。
2番手にベアマン。最後にポジションを上げたローマン・スタネック(トライデント)が3番手となった。
岩佐は最終アタックの混乱の中で思うようにタイムを伸ばせず15番手。土曜日のスプリントレースと日曜日のフィーチャーレース共に後方から追い上げを強いられる形となった。なお、チームメイトのルクレールは12番手だった。
スプリントレースは上位10台がリバースグリッドに並ぶため、予選10番手のラルフ・ボシュング(カンポス)がポールスタート。リチャード・フェルシュホー(VAR)がフロントロウに並ぶこととなった。