ペレス、アップデートへの適応に苦しんだと認めるも「それはもう過去の話。これからは良いレースができる」
ペレスはシーズン序盤に2勝をマークするなど、力強いシーズンスタートを切り、フェルスタッペンとタイトル争いを繰り広げるかと思われた。
しかしフェルスタッペンは5月のマイアミGPから9連勝。ペレスはそれ以降、フェルスタッペンについていくのに苦労するようになった。すでにタイトル争いは決着し、ペレスはフェルスタッペンに集中するというよりも、肩の力を抜いているようだ。
こうした勢力図の変化は昨年も見られ、ペレスはアップデートによって、自分のドライビングスタイルに合ったマシンがフェルスタッペン好みに変わったとコメントしていた。
だが今季のイタリアGPを前に、ペレスはRB19のアップデートに十分に適応できなかったと自らの責任を認めた。
「どのドライバーもキャリアを通じて、あるいはシーズンを通じて、他のドライバーよりも自分のドライビングスタイルに適応しやすいアップデートがマシンに施されることがあると思う」とペレスは言う。
「あるパーツを装着してすぐに速くなることもあれば、時にはそれに適応しなければならないこともある」
「僕は思うように早く順応することができなかった。例えば、もっと自然に物事が進んでいたシーズン序盤よりも、クルマに順応するためにドライビングスタイルを少し変えなければならなかった」
前戦オランダGPの予選では、フェルスタッペンがペレスに1.3秒もの差をつけたことで、メルセデスのトト・ウルフ代表をはじめ、レッドブルがフェルスタッペン中心のクルマ作りをしているのではないかと指摘する人々もいたが、フェルスタッペンはその考えを否定している。
ペレスはオランダGPでの苦境は、トリッキーなコンディションが影響したためであり、マシンに適応するために四苦八苦する日々はもう過去のモノだと主張した。
「ザントフールトでは、コンディションをうまく掴み、マシンからすべてを引き出せるかが重要だった」
「コンディションをうまく掴めなければ、大きな差が生じることもある。他のドライバーたちにも見られたことだ」
「間違いなく、シーズン中盤はクルマのことで最も苦しんだ時期だった。クルマと格闘していたんだ」
「でも、それはもう過去のことだと思うし、これからはいいレースができるはずだ」
ペレスはイタリアGP初日を3番手で終えた。ロングラン中にクラッシュがあったのはいただけないが手応えはあったようで、最近の中では最高の金曜日だったと語った。