フェルスタッペン、ハミルトンの”指摘”を一蹴「レッドブルの成功に嫉妬しちゃってるんでしょ?」
イタリアGPを前に、『Sky Sports F1』のインタビューに応じたハミルトンは、次のように語った。
「僕がバルテリ(ボッタス)に予選でコンマ5、6秒差をつけた時、彼ら(メディア)はマックスが(セルジオ)ペレスにコンマ6秒差をつけて予選を終えた時と同じことを言わなかった」
「もっと大騒ぎになっていた。僕の個人的な意見では、バルテリや僕のチームメイトはマックスのチームメイトよりも強かったよ」
「ジェンソン(バトン)、フェルナンド(アロンソ)、ジョージ(ラッセル)、バルテリ、ニコ(ロズベルグ)。僕にはたくさんチームメイトがいたけど、彼らはみんなとても強く、安定していた。マックスはそういうチームメイトとはレースをしていない」
この発言に対し、フェルスタッペンはハミルトンがレッドブルのF1での活躍を妬んでいることが原因だと指摘する。
「たぶん、彼は僕たちの現在の成功に少し嫉妬しているんだろう」
「なぜ彼がそう言うのかは分からない。でも、僕にとってはまったく関係ないことなんだ」
ハミルトンのコメントは、メルセデスのトト・ウルフ代表がレッドブルのマシン開発についてフェルスタッペンのドライビングスタイルを全面的に反映していると指摘し、フェルスタッペンとレッドブルから批判を浴びたことを受けたものだ。
フェルスタッペンは、レッドブルに向けられた批判は、メルセデスがもはやF1のトップではないことを簡単には受け入れられていない証拠だと感じている。
「メルセデスにとって、負けることに対処するのはとても難しいことだと思う」とフェルスタッペンは付け加えた。
「もちろん、長年にわたって勝利を収めてきたから抱えている問題でもある」
「でも結局のところ、現実的でなければならない。(勝つことが)不可能なら、不可能なんだ。他のチームがやっていることも評価しなければならない。メルセデスが圧倒的な強さを誇っていた数年間はそうだった」
「あのころの僕たちは、ただ『もっと頑張らなければならない』と自分に言い聞かせていた」
「僕たちが今成し遂げていることはそれほど特別なことではない、と言い続けることはできる。でも結局のところ、自分にコントロールできるのは自分のことだけだから、それに集中するしかないんだ」
ハミルトンのフェルスタッペンへの発言に大きな注目が集まっているが、ウルフはこれはライバル同士のちょっとした雑談に過ぎないと考えている。
「ドライバーたちはお互いに小突くのが好きなんだ。だがルイスがチャンピオンと戦ってきたのは分かる。ジェンソンと戦い、フェルナンドと戦い、ニコと戦った」
「でも、誰かのパフォーマンスを下げるつもりはない。マシンの中のマックスは素晴らしいからね。それも楽しみの一部なんだ」