2024年新車W15が唯一の楽しみ? 苦戦中メルセデスのハミルトン「来年の発表会までを指折り数えている」
イタリアGPでメルセデスはジョージ・ラッセルが5位、ハミルトンが6位でフィニッシュ。彼らは明らかにトップスピードにおけるハンデを背負っており、今回はフェラーリに次ぐ3番手チームとなっていた。
ハミルトンは直近のレースでは予選から苦しい戦いが続いてきた。オランダでは13番手、イタリアでは8番手からのスタート……彼は現状を受け入れてはいるものの、来年の新車発表を心待ちにしている状況だと語った。
「レース自体は僕にとってはかなり分かりやすいモノだよ」とハミルトンは言う。
「予選でもっと良い結果を出せばいいだけだ。それほど難しいことを言っているわけじゃない」
「そして今のマシンと共にやっていくだけだ、ということでもある。今日、僕らは3番手のマシンだったんだ。もちろん、それは僕らメルセデスにとって苦しいことなのは言うまでもない。もっと速いことを僕らも望んでいるんだ。だから、ただ2月までの日数をカウントしているところだ」
なおハミルトンはイタリアGPのレース中、27周目にタイヤ交換でピットへ呼び戻されたことに対して疑問を呈していた。彼は最初に履いたハードタイヤをもう少し引っ張ると予想していたという。そして履き替えたミディアムタイヤで最後まで走り切るという戦略についても、無線では「もうだめだ。どうやったらこのタイヤを最後まで保たせられるか分からない」と訴える場面もあった。
ただ結局ハミルトンはタイヤをマネジメントし、ミディアムタイヤで最後まで走りきって6位を手にしている。彼は無線でのコメントについて尋ねられることになったが、「動揺は無かったよ」と答え、以下のように続けた。
「僕は(最初に履いたハードタイヤで)35周まで行くつもりで、その時点でペースは素晴らしいモノではなかった。そして、チームは僕をストップさせたんだ」
「ピットに入れられた周に、僕らは目標(35周まで予定通り走ることに)に向かうと言っていたんだ。それで急にピットへ入れられたから、ちょっと混乱していた。それだけだ。そして最後まで行けないかもしれないと心配していたのは間違いない」
「僕とマクラーレン勢との差は大きかったし、アストンの後ろまで下がってしまった。だからあの時は僕がどうなるのかを理解できなかった。だけどタイヤをマネジメントしてギャップを縮めて、良いバトルができたよ」