【MotoGP】ワイルドカード絶好調ダニ・ペドロサ、引退に悔いは無し! 元同僚マルケスの追走にも理解
ペドロサは今回のサンマリノGPにKTMからワイルドカード参戦。今季ではスペインGPに続く2回目の出場となっている。彼は2018年に現役を引退しており既に4年以上の時間が経っているが、初日の走行ではレギュラーライダーを相手に全く見劣りしない走りで、午後のプラクティスでは3番手タイムを記録。これはKTM陣営で最速という結果だった。
KTM陣営のレギュラーライダーをも上回る走りだった彼に引退したことを後悔しているのではないかと聞くと、彼は「いや、全くない。そんなことは全然ないんだ」とそれを否定。あくまでもテストライダーとしての姿勢を彼は崩さなかった。
「何を期待すればいいか分かっていなかったよ。金曜でまだ始まったばかりだけど、ドゥカティのホームで彼らと張り合っているみたいだ」
ペドロサはそう語る。
「目標はQ2へ進むことと、予選に向けてタイヤを試すことだったけど、かなり上手くいった。明日は15分と短い予選をもう1度経験して、スプリントに向かう。スタートや序盤のタイヤのウォームアップなど、明日はまた重要な1日になるだろう」
なおプラクティスではホンダ時代のチームメイトであるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)に後方を追い回され、タイム出しに利用される場面もあった。こうした行為には憤りを見せるライダーもいるが、ペドロサはまるで気にしていない様子だ。
「映像で僕らが一緒に走っていたのが映っていたと聞いたよ」
「彼は彼の武器……他のバイクを追いかける、これまでも見られてきた武器を使ってきた。今回僕が選ばれたのは偶然だったと思うけど、僕は彼が後ろについて来ていることは分かっていても、自分の仕事に集中していた」
「彼も素晴らしい走りをしたと思う。ただ後ろを追いかけられたからといって、仕事が終わったわけじゃない。それにあのバイクは厳しいようだし、後ろを追いかけただけでタイムが得られるわけじゃない。だから彼はとても上手くやったんだ」
「彼は9回のチャンピオン経験者だ。その人物に称賛されることは、他と同じではないんだ」