ホルヘ・マルティンが0.4秒の大差つけポール獲得! KTMペドロサが5番手確保しチーム喝采|MotoGPサンマリノ予選
サンマリノGP初日のプラクティスでは、VR46のマルコ・ベッツェッキがレコードを更新するトップタイムを記録。またワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ(KTM)が3番手でQ2進出を決めるなど、サプライズもあった。
2日目もサーキットは晴天に恵まれ、気温27度、路面温度33度のコンディションで予選が始まった。なお予選Q1に振り分けられていた高橋巧(LCRホンダ/アレックス・リンス代役)は予選への参加基準となる105%タイムをクリアできなかったため、不参加となった。
またQ1出走のライダーには前戦ウイナーのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)も含まれた。プラクティスで転倒しトップ10以内のタイムを刻めなかったことが響いてしまった形だ。そのエスパルガロは転倒によるむち打ちの痛みを抱えながらも、メディカルチェックを通過して2日目午前のFP2から出走している。
セッション序盤はアプリリア陣営のミゲル・オリベイラ(RNF)が好調で、1分31秒450をマーク。これがひとまずのターゲットタイムとなった。
Q1後半に入ると、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がトップタイム更新する勢いペースを発揮。ただ後半セクターで伸びず、タイム更新とはならなかった。
ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(ホンダ)が2番手に食い込んでくる中、アレイシ・エスパルガロが1分31秒429を記録してトップタイムを更新。そして最後はオリベイラがアレイシ・エスパルガロに超えるペースでラストアタックをまとめ、1分31秒272をマーク。アプリリア勢のふたりがQ2へ進出となった。
なお日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は10番手タイムで、予選Q1敗退に終わった。
予選Q2がスタートすると、ベッツェッキが序盤から1分31秒027をマーク。ただその直後にはホルヘ・マルティン(プラマック)が、初日にベッツェッキの更新したレコードをさらに縮める1分30秒832を記録。これが暫定トップタイムとなった。前戦カタルニアGPで大クラッシュして脚に痛みを抱えているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)も1分31秒179で3番手に続いた。
レコードを更新したマルティンは、後半に入ってさらにアタック。彼はここでさらに自身のタイムを更新し、1分30秒390と大幅に短縮してみせた。2番手には自己ベストを更新したベッツェッキが続いたものの、その差を0.4秒台まで縮めるのが精一杯な状況だった。
ラストアタックでも結局マルティンには誰も届かず、圧倒的な速さを示したマルティンのポールポジション獲得が決まった。2番手はベッツェッキ、3番手はバニャイヤだった。
またKTMからワイルドカード参戦のダニ・ペドロサが1分31秒023を記録し、セカンドロウ5番手に割って入った。2018年限りで現役を退いているペドロサだが、陣営でも最上位となるブランクを感じさせない走りに、ピットクルーも拍手で称賛を送った。