ARTA大湯都史樹が前戦鈴鹿の“やらかし”をリベンジ! GT300はベテラン高木が驚速アタックでPP|スーパーGT第6戦SUGO予選
今季のスーパーGTも残すところあと3戦となったが、第7戦オートポリスからサクセスウエイトが緩和されるため、第6戦SUGOは各車が通常通りのサクセスウエイトを搭載する最後のレースとなる。そのため、獲得ポイントが少なく搭載ウエイトが軽いチームにとっては、好結果を残してライバルとの差を縮める絶好のチャンスとなる。
レースウィークの金曜日から雨に見舞われたSUGOは、土曜日午前こそ雨は降らず、ドライコンディションで午後の予選を迎えられるかと思われたが、予選開始直前になって雨雲がSUGOの上空をかすめ、短時間ながらサーキットを濡らした。路面状況は“ちょい濡れ”のダンプコンディションとなり、14時40分にセッションがスタートした。
■GT500クラス
GT300クラスのQ1は雨上がりの難しい路面コンディションとなったが、15時を過ぎてGT500のQ1が始まる頃になるとサーキット上空にも青空が広がり、ほぼドライコンディションといって差し支えない状況となった。
次々とトップタイムが塗り替えられる中、Q1をトップ通過したのは1分10秒164をマークした23号車MOTUL AUTECH Z。失格となった前戦の雪辱を果たすべく、上々の滑り出しとなった。2番手は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、3番手は17号車Astemo NSX-GTと続いた。
サクセスウエイト90kgの36号車au TOM'S GR Supra、同74kgの16号車ARTA MUGEN NSX-GTなど、重い足枷の車両が軒並みQ1敗退となる中、ポイントリーダーでサクセスウエイト98kgの3号車Niterra MOTUL Zは高星明誠が8番手に滑り込み、Q1突破。NDDP RACINGのガレージは歓喜に包まれた。
Q2ではまず3号車Niterraがターゲットタイムとなる1分10秒823をマークすると、後続が続々とタイムを更新していった。23号車NISMOのロニー・クインタレッリが1分09秒486をマークしてポールを奪取したかに見えたが、8号車ARTA MUGEN NSX-GTの大湯都史樹がクインタレッリの区間タイムをさらに塗り替え、1分09秒413でポールポジション獲得となった。
大湯は前戦鈴鹿のQ2でコースオフを喫し、ポールポジションのチャンスを逸していたが、SUGOでそのリベンジを達成した形だ。なお彼にとってはGT500で初のポールポジション獲得となった。