スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦。19時25分付の公式通知にて、GT500クラスでトップチェッカーを受けた17号車Astemo NSX-GTがレース後再車検で不合格となったことが公示された。

 今回のレースを3番グリッドからスタートした17号車は、ピットストップ時の素早い作業もあり、ライバルを逆転。トップでチェッカーを受け、17時55分付の暫定リザルトでもそのまま優勝とされていたが、パドックでは17号車の担当エンジニアがHRC(ホンダ・レーシング)の首脳陣と共に険しい表情で連れ歩く姿が目撃されていた。

 そして19時25分には、レース後再車検の結果が公表。17号車はスキッドブロックの厚みで規定違反となり、不合格となったことが明らかとなった。これで17号車は失格となることが暫定リザルトの改訂版でも記され、8号車ARTA MUGEN NSX-GTの繰り上がり優勝に変わった。17号車は優勝であれば首位と1ポイント差のランキング2番手になっていただけに、ホンダ陣営のタイトル争いにとっても痛手となった。

 なおGT300クラスに関しても、トップでチェッカーを受けた18号車UPGARAGE NSX GT3が最低地上高違反で再車検不合格、そして失格となっており、今回のレースは両クラスでトップ車両が失格となるという稀に見る事態となってしまった。