アルファタウリF1が2024年のドライバーラインアップを発表。来季も角田裕毅とダニエル・リカルドのラインアップを継続することを明らかにした。リアム・ローソンはレギュラードライバー昇格は叶わず、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務めることになる。

 2021年にF1デビューを果たした角田は、今季アルファタウリで3年目のF1シーズンを過ごしている。その契約は1年延長され、2024年も同チームのマシンをドライブすることになった。チームメイトは、現在負傷欠場が続いているリカルドが務める。

 2023年のアルファタウリは、角田とニック・デ・フリーズのコンビでシーズンをスタートさせた。しかしマシンのパフォーマンスが伴わず、厳しい戦いを強いられた。そんな中でデ・フリーズの成績も優れず、チームはシーズン途中で更迭することを決断。後任としてベテランのリカルドを招聘した。ただそのリカルドも、チーム加入3戦目のオランダGP初日にクラッシュして骨折し、戦線を離脱。リザーブドライバーのローソンが代役を務めることになった。

 本来ならば来季も角田とリカルドのコンビで戦うのが当然とも見られていたが、急遽F1デビューを果たしたローソンが輝かしい活躍を見せ、シンガポールGPでは9位入賞。来季のラインアップへの見通しは、実に複雑なモノとなった。

 しかしアルファタウリは、2024年シーズンを角田とリカルドのコンビで戦うことを決定。ローソンはレッドブルのリザーブドライバーに”戻る”こととなった。

「これからもチームやダニエルと共に戦い、協力関係を続けていくことを楽しみにしています」

 角田は契約延長決定に際し、そうコメントを寄せた。

「ドライバーとしてさらに成長していくために、今シーズンの残りのレースも、そしてそれ以降も、可能な限り全力で努力していくつもりです」

「僕をサポートし続けてくれたレッドブルとホンダに感謝しています。このパートナーシップを継続できることを、とても嬉しく思っていますし、感謝しています」

 リカルドも2024年のフル参戦決定に際し、次のようにコメントした。

「来シーズンもユウキと共にドライブし、アルファタウリとの旅路を続けられることに興奮している」

 そうリカルドは言う。

「これまでの進歩と将来へ向けた計画を踏まえると、今はチームにとってエキサイティングな時期だ。我々は、築き上げている途中であり、素晴らしいフィーリングだ」

「やるべきことはまだたくさん残っているが、正しい方向に向かっているし、楽しみにしていることもたくさんある。2024年、かかってこい!」

 チーム代表のフランツ・トストは、角田の成長ぶりを称賛。その一方で、来季のレギュラーシートを得られなかったローソンもF1ですぐに活躍できると確信していると語った。

「来季はテクニカルレギュレーションがほとんど変わらないので、ドライバーラインアップを変更しないということは論理的と言える」

「ユウキがここ2年半で見せた成長にはとても満足しているし、ダニエルはレースで勝利した経験を持つ。したがって、我々は2024年のグリッドの中で最も競争力のあるドライバーコンビのひとつを構えることになる」

「リアムはここまでのレースで皆を驚かせているし、サードドライバーとして間違いなくチームを助けてくれるだろう。そして近いうちにF1に参戦できると思っているよ」