角田、リカルド、ローソン、その全員が”実質的にレッドブル・レーシング”のドライバー。ホーナー代表「25年以降に向け、全ての選択肢を検討する」
アルファタウリはF1日本GPの土曜日に、2024年シーズンのドライバーラインアップを発表。角田とリカルドがステアリングを握ることになった。負傷したリカルドの代役を務め、先日行なわれたシンガポールGPで入賞したローソンは、再びリザーブドライバーに戻ることになったわけだ。
レギュラーシートを掴むために、ローソンにできることは他に何かなかったかと尋ねられると、ホーナー代表は「そうは思わない」と語り、次のように続けた。
「彼ら3人のドライバーは全員、実質的にはアルファタウリに拠点を置く、レッドブル・レーシングのドライバーだ」
「ダニエルはその経験とF1へ復帰するというモチベーションを活かして、チームで優れたリーダーシップを発揮し、優れたベンチマークとなるだろうと思う」
「ユウキは成長しており、ダニエルがベンチマークとしてそこにいることで、彼は間違いなく学ぶことができるだろう」
「リアムがフルタイムのシートを手にする機会を得るのは時間の問題だ。そういう3人が今のポジションにいることは、グループにとってとても力強いことなんだ」
「リアムは確かに注目を集めている。特にシンガポールでのドライブの後、我々に多くのことを考えさせてくれた」
「彼はレギュラーシートを手にするに相応しいと証明するために、全力を尽くしている。しかし、ふたつしかないシートに3人を押し込むことはできない」
アルファタウリは、前身のトロロッソ時代を含め、常にレッドブルに昇格するドライバーを育成するという立場のチームだった。にもかかわらず、一度はレッドブルのマシンを走らせ、優勝も経験しているリカルドが、再びレッドブルに昇格する可能性があるのか? そう尋ねられると、ホーナー代表は次のように説明した。
「将来のことは誰にもわからない。しかし、レッドブル・レーシングとしては、可能な限り最高のドライバーふたりを揃えることを求めている」
そうホーナー代表は言う。
「マックスとは長期契約を結んでいるが、チェコ(セルジオ・ペレス)とは2024年末で契約が終了する。そのため、全ての選択肢を確認し、検討したいと思う」
「チェコの将来は、現時点で注目を集めている。彼は間違いなく、契約を延長することを望んでいるだろう」
「しかし我々は、ダニエルがどうなるか、ユウキがどうなるか、そしてリアムがテスト兼リザーブドライバーという役割で何ができるのかということを見ていくことになるだろう」
一部では、ローソンをウイリアムズにレンタルし、アレクサンダー・アルボンのチームメイトとして走ることで、経験を積ませるのではないか? そんな噂も上がっている。この可能性について尋ねられたホーナー代表は、次のように語った。
「現時点でF1で空いているシートはひとつだけだと思う。それはウイリアムズのシートのようだ。でも彼らは、1年間だけ誰かを雇うということはないだろう」
「リアムはテスト兼リザーブの役割に集中し、舞台裏やシミュレータでできる限り走ることになる予定だ。そして我々は、彼の能力を確認することができた」
「彼には今週末(F1日本GP)も走るチャンスが与えられている。カタールに関しては現時点で可能性はは五分五分だ」
「彼はチャンスを掴んだ。そして金曜日、私はリアムにこう言ったんだ。『君はできることは全てやった。いや、それ以上のことをやったと思う』とね」