現在レプソル・ホンダからMotoGPに参戦しているマルク・マルケスは、2024年シーズンに向けて残留するのか、それとも移籍を決断するのかが大きな注目を集めている。

 ホンダが苦戦から抜け出せない中、マルケスの去就はMotoGPにおける最大の注目ポイントとなっており、夏休み前から様々な噂が流れてきた。

 9月上旬に行なわれたミサノテストでも、ホンダの持ち込んだ新型のプロトタイプに対しマルケスは辛辣な評価を下している。そして彼は具体的には語らなかったものの、3つの選択肢があると説明。最近でドゥカティ陣営のグレシーニ加入が可能性の高い選択肢だと考えられるようになった。

 そしてインドGPの2日目、ドゥカティのスポーティングディレクターを務めるパオロ・チアバッティはマルケスのグレシーニ加入の噂について、“道は開かれている”とコメントしていた。

 マルケスは来季に向けた計画の決断について、周囲に共有したくないと話している。ただ、決断がホンダを含む他者にどんな影響を与える可能性があるのかを、しっかりと考慮していると話した。

「もちろん、そういったコメントは聞いている」と、マルケスはインドGPのスプリントレース後に語った。

「だけど僕の頭の中には、他に誰も入って来ていない。ミサノテストの時に、僕は1〜3人にしか考えていることを知らないと話しただろう」

「僕は“クレバー”だからね。自分が何を必要としているのか、よく分かっているんだ。そして、僕だけじゃなく皆にとってベストなものを探している」

 皆(Everybody)という言葉の意味するところをマルケスに聞くと、彼は次のように答えた。

「僕らはチームで、チームにいるときは1人ではない。そして自分のことだけを考える必要は無い」

「皆のこと、ホンダのこと、僕らがやってきたこと、僕らのいる場所やたどり着く場所を考える必要がある。頭の中に考えはあるけど、これは極めて重要な決定で、その日その日で決めることはできない。プロセスがあるんだ」

「ホンダとはムジェロからたくさんのことに取り組んできた。ムジェロの段階で僕らはとてもいいミーティングができた。重要かつ、すばらしいものだ」

「オーストリアでは再び重要かつ素晴らしいミーティングを行なった。僕らはプロジェクトを構築し、このプロジェクトやホンダの将来、僕の将来のために、より良くしようとしてベストなソリューションを探している。これが、主な目標だ」



 なおマルケスはインドGPのスプリントレースで、開幕戦以来となる3位表彰台を獲得。久しぶりに力強いレースを見せた。

 マルケスは1周目に起きたルカ・マリーニとマルコ・ベッツェッキのVR46コンビの同士討ちからアドバンテージを得たと認めている。ただ、終盤はKTMのブラッド・ビンダーからポジションを守るために、予選のようにプッシュしなくてはならなかったとも述べた。

「いいレースだったのは確かだね」とマルケスは言う。

「ターン1でマリーニがミスってベッツェッキと僕よりも速い2人が争いから外れたことから、アドバンテージを得たのも事実だ。それでも後ろにビンダー(ブラッド・ビンダー/KTM)がいるのも分かっていたけどね」

「チャンスがあると思って、最後の5周でリスクを負ったんだ。予選のようにフロントエンドをプッシュして走っていたよ」

「フィニッシュした時には、クラッシュする可能性も高かったけど表彰台をゲットしたから問題ない、という感じだった」

「(インドGPは)ル・マンに少し似ていて、コントロールが難しいんだ。でも今日は良い1日だった。ただ明日はもっと難しくなりそうだ」

「このコースでは僕だけじゃなくてジョアン(ミル/チームメイト)も上手く乗れている。これは重要なことだし、僕にとってもより硬い構造のタイヤで上手くいっているのは重要なんだ。ライディングスタイルの面で苦労しているからね」

「でもここでは邪魔にならないよう、上手く自分のスタイルを変えて、スムーズに走ることができているんだ」