アルファロメオのバルテリ・ボッタスにとって2023年の日本GPは、まさに悪夢のような週末だった。

 ボッタスは日本に来日した後、京都をサイクリングするなどリフレッシュして鈴鹿にやってきた。彼にとってサイクリングは、気分をリフレッシュする最高のツールなのである。

 しかし彼のレースは思い通りにはいかなかった。16番グリッドからスタートしたボッタスは、スタート直後に接触して右フロントタイヤをパンクし、フロントウイングを破損。ピットに戻った。

 コースに復帰した後はウイリアムズのローガン・サージェントに接触され、ふたたびマシンにダメージ。レースを続けることはできず、リタイアすることになった。

「今日はかなり波乱に富んだレースだったけど、でもすごく短かった」

 ボッタスはそう語った。

「スタートはすごくうまくいったんだけど、ターン1への進入でウイリアムズとアルピーヌに挟まれてしまった。十分なスペースがなかったため接触し、右フロントタイヤがパンクしてしまった。すぐにピットインして、ノーズも交換したんだ」

「セーフティカーが終了した直後、僕はサージェントをアウト側からオーバーテイクしようとした。でも彼はロックアップしてしまい、僕をコース外に追い出すことになった」

「マシンのダメージを確認するため再度ピットインすることになったが、それ以上走るのは不可能であることがわかった」

 ボッタス曰く、日本GPには大いに期待していたという。しかし思うような結果を得られず、再びリセットしなければいけないと、ボッタスは語る。

「僕たちとしては、こんなはずじゃなかった。僕らのクルマは、今週の初めには好成績を収められる可能性があったと思っていたから残念だ」

「この連戦は残念ながら期待通りにはいかなかった。数週間後のカタールGPに準備を整え、シーズン残りのレースに取り組むためには、ここからリセットすることが重要なんだ」