ウイリアムズのローガン・サージェントは、F1日本GPで起きたバルテリ・ボッタスとのクラッシュについて、もしボッタスがイン側からオーバーテイクしようとしてくれていれば、接触を避けることができたはずだと語る。

 事故は5周目に起きた。

 ボッタスは1周目のターン1への飛び込みで他車と接触しパンク。フロントウイングとタイヤを交換するためにピットインした。これにより、ピットレーンスタートだったサージェントの後ろ、最後尾でレースに復帰した。サージェントもスタート直後に出されたセーフティカー中に1回目のピットインを行ない、レース前の段階で科されていた10秒のタイムペナルティを消化したばかりだった。

 そして5周目のヘアピンへの飛び込みで2台は接触。サージェントはブレーキングをミスし、ロックアップしてしまったところに、ボッタスがアウト側からオーバーテイクを仕掛けにいった。そして止まりきれなかったサージェントが、ボッタスをコース外に弾き飛ばすような格好となってしまったのだった。

 この接触についてはサージェントに非があるとして、5秒のタイム加算ペナルティが科された。

 ただサージェントは、ボッタスが自分の動きを見てイン側に飛び込んでくれれば、接触することはなかったと考えている。

「僕はターン11で、ブレーキを踏んだ瞬間にロックアップしてしまった」

 サージェントはそう語った。

「彼はそれを見て、イン側に入ってくるだろうと思った。僕はとてもコーナーを曲がれなかったからね」

「でも、彼がアウト側にいるなら、もう避けられない。僕はなんとかマシンを減速しようとしたんだけどね」

 サージェントは接触は自分のせいと認めつつも、それでもボッタスが違う動きをしていたら……と悔やむ。

「これは僕のミスだ。でももし彼がイン側に入ってくれていれば、この接触は起きなかった」

「おそらく彼は、僕のことをしっかり見ていなかったんだろうなと思う」