F1メキシコシティGPで8位に入ったマクラーレンのオスカー・ピアストリは、アルファタウリの角田裕毅との接触でマシンにダメージを負い、レース終盤は苦しい戦いを強いられたと語った。

 ピアストリはレース終盤、7番手を走行していた。しかし後方からは、ハイスピードで追い上げる角田が迫る。角田は再三オーバーテイクを仕掛けるも、ピアストリはこれを防衛。ポジションをキープしていた。しかし49周目のターン1でアウト側から仕掛けてきた角田と接触。ピアストリはなんとかポジションをキープしたものの、角田はスピンしてコースアウトし、最後尾付近までポジションを落とすことになった。

 FIAはこの接触について審議を行なったが、最終的にいずれのドライバーにもペナルティは科されなかった。

 ポジションは守ったピアストリだったが、角田との接触でマシンにダメージを受けたようで、厳しいレースを強いられたという。そしてその結果、チームメイトのランド・ノリスと同等のペースで走ることができなかったと語った。

「いくつか、大変な瞬間があったね」

 角田との戦いについて尋ねられたピアストリはそう語った。

「厳しいレースだったと思う」

「結局のところ、僕に何が起きたのかよく分からない。僕はただブレーキをかけただけなんだけど、ホイール同士が接触してしまった。それ以上のことは何もなかった」

「あれで僕は多少ダメージを負ってしまった。ランドは他のドライバーと比べても、とても速かったと思う。だから、彼を相手に戦うのは得策ではなかった」

「その結果、最終的にランドはあとふたつポジションを上げることができた。チームとしてはうまくいったよ」

 ピアストリ曰く、ダメージ以外にも、タイヤをマネジメントしなければならなかったことでペースを失ったと語る。

「間違いなく、タイヤマネジメントをしなければいけなかったという要素もあると思う」

 そうピアストリは語る。

「もちろん、ダメージが役に立ったわけはない。僕はユウキとかなり激しく戦ったので、それも影響を及ぼすことになった。でも、改善すべき点もいくつかあると思う」

 ピアストリは最終的に8位でフィニッシュした。この結果は、最近のマクラーレンのパフォーマンスからすれば、期待はずれのモノだったと語る。

「今のクルマのペースを考えれば、自慢できるようなモノではなかったと思う」

 そうピアストリは言う。

「今でも、常に追求を続けている」

「ある部分では少し苦労した。それでずっと難しいモノになったと思う」

「周りにいたマシンのペースは似たようなモノだった。ランドは最終スティントですごく強かったから、抜いていくことができたんだ」

 マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、タイヤとマシンのダメージが、ピアストリのレースペースに影響を与えたと語った。

「接触によりオスカーは、ダウンフォースを15〜20ポイント失ってしまった」

 そうステラ代表は明かす。

「今回のようなコースでは、それは1周あたり0.3〜0.4秒ほどの影響が及ぶ。少し残念だったね」

「そしてオスカーのタイヤは、ランドのモノよりも酷使されていた。それは、アメリカのスプリントのようなモノだった」

「オスカーのタイヤは、よりダメージを受けていた。それがパフォーマンスの差を生んでいたようだ。そしてプレッシャーを受けることになった」

「彼はタイヤをマネジメントする必要があったから、バッテリーを使ってディフェンスする必要があった。そしてペースを掴むのに苦労する……そういう悪循環に陥ってしまったんだ」