アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、自身の移籍や引退に関する噂について否定し、荒唐無稽な噂を流した者には”結果”が伴うと警告した。

 ここ数日、ソーシャルメディアはアロンソのレッドブル移籍や引退に関する話題で持ちきりだった。そのきっかけとなったのは、スペインのテレビジャーナリストであるアルバート・ファブレガが、パドックで混乱が起きることを示唆する不可解なツイートを投稿したことだった。

『パドックで聞いた噂を信じたくない。信じたくないね』

 ファブレガはその噂がどのようなトピックに関するものなのかは明言しなかったが、アロンソを含むドライバー市場の大混乱に関する噂に結び付けられ、ソーシャルメディアを中心に熱狂を巻き起こした。なお、後にファブレガは引退や移籍に関するツイートではなかったと補足したものの騒ぎは収まらなかった。

 アロンソが来季、アストンマーチン以外でレースをするという噂は完全に否定されており、アロンソはサンパウロGPを前に、この荒唐無稽な憶測には感心していないと明言した。

「それは普通のパドックでの噂で、ただそれをからかってフォロワーを増やそうとしている人たちが発したモノだ」

「でも、僕はそんなゲームには参加していないよ」

 アロンソはメディアブリーフィングで、今回の事態を冷ややかに見ており、憶測を広めた一部の人々の行動は正しくないと感じていると明言した。

「僕はそれを楽しんでいないよ。この(メディアブリーフィングの)部屋にいる皆さんはジャーナリストであり、長年F1に携わってきたプロフェッショナルな人たちだからだ」

「そういう人たちが尊敬を集めているし、そうあるべきだ。そういった噂はこの部屋にいない人々が発したモノであり、ただ面白おかしくしようとしているだけだ。彼らが何でも弄ぶのは面白くないと思う」

 アロンソが特に不満だと説明したのは、レッドブルとのつながりや、アストンマーチンのプロジェクトへの信頼を失いつつあると噂されることで、彼の忠誠心を疑う者が出てくることだった。

 アロンソは詳しく説明はしなかったものの、「もちろん、噂がそういうものを作ろうとしているが、僕は必ず”結果”を出すつもりだよ」と、何らかの行動を起こすことを示唆した。

 こうした噂が流れるのも、アストンマーチンがシーズン後半に失速していることが一因にあるだろう。

 アメリカGPではアップデートを投入したものの成績は上向いていないが、アロンソは今年チームが成し遂げた進歩という全体像を思い出すことが重要だと語った。

「僕たちが望んでいるほど競争力がないのは明らかだ」

「そして僕たちは皆、自分たちのベストのレベルに到達しようと努力している。だがそれは今、見せられていない」

「でも、最近導入したアップグレードのいくつかを分析しているところだ。ここブラジルではスプリント・フォーマットがあるので、ここ2戦ほど実験的なことはしない週末になるかもしれない」

「言うまでもなく、僕たちはハッピーじゃないよ。マイク(マイク・クラック/チーム代表)もそうだし、誰も現状には満足していない。でも同時に、数レース前にも言ったように、このチームは2年前は250人しかいなかったんだ」

「今、僕たちは800人の従業員と新しいファクトリーを擁し、将来のタイトルコンテンダーになるための移行期にある」

「今年は表彰台が7回、昨年より200ポイントも多く獲得している。現状には満足していないけど、この2023年が僕たちにとってスーパーシーズンであった以上、この状況についてあまりドラマチックに考えることもできないんだ」