F1サンパウロGPのF1スプリントは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。アルファタウリの角田裕毅は6位に入り、3ポイントを手にした。

 気温27.7度、路面温度52.4度という灼熱のコンディションで、F1サンパウロGPのF1スプリントがスタート時刻を迎えた。このF1スプリントは、タイヤ交換義務のないレースであるが、ほとんどのマシンがソフトタイヤを選択。ハース勢の2台とウイリアムズのローガン・サージェントがミディアムタイヤを選択した。

 ポールポジションからのスタートだったマクラーレンのランド・ノリスは、スタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に先行されると、その後にはジョージ・ラッセル(メルセデス)にも抜かれて3番手で1周目を終了。角田裕毅(アルファタウリ)も6番グリッドからのスタートだったが、フェラーリのシャルル・ルクレールに先行されて7番手にポジションを落とした。

 トップ3台が後続を引き離していく中、4番手争いが白熱。スタート直後はセルジオ・ペレス(レッドブル)が4番手を走ったが、一旦はルイス・ハミルトン(メルセデス)が先行。ただペレスがこれを取り戻し、そのバトルの隙をルクレールも狙った。このバトルの真後ろに、角田も必死に食らいついていく、そんな状況であった。

 5周目のターン1ではノリスがラッセルを抜き返し、2番手を取り戻した。ノリスはスタート直後こそペースが上がらなかったが、次第にペースを上げ、ラッセルを交わすとフェルスタッペンとの差を詰めにかかった。

 4番手争いから抜け出したペレスは、ノリスに抜かれてペースが落ちたラッセルに接近。9周目のターン1で一旦前に出た。しかしその後、ターン4に向けてのDRS区間でラッセルが再びオーバーテイク。ここはラッセルが3番手を守った格好だ。ただふたりのペース差は明らかで、10周目のターン1でペレスがラッセルを料理。続くDRS区間でもラッセルの逆襲を阻止し、3番手を確固たるものとした。

 ペースが上がらないのはフェラーリ勢だった。ルクレールは角田に、カルロス・サインツJr.はダニエル・リカルドにと、フェラーリの2台がいずれもアルファタウリに厳しいプレッシャーをかけられる展開である。フェラーリ勢は中古のソフトタイヤ、アルファタウリ勢は新品のソフトタイヤを選択したことも、これに影響していたかもしれない。

 12周目のターン1で、リカルドは一旦サインツJr.の前に。しかしサインツJr.は続くDRS区間で抜き返すことに成功し、ポジションを譲らない。14周目にも同じ展開でリカルドがサインツJr.に仕掛けるも、やはりオーバーテイクを完成させるには至らず。逆に一瞬の隙を突かれ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に先行されてしまった。

 21周目、突如ペースを落としたハミルトンに、ルクレールが襲いかかる。ルクレールはこれを難なくオーバーテイクすると、22周目には角田もこれを交わして6番手に浮上した。ただ、角田はハミルトンを攻略するのがルクレールよりも1周遅れてしまったため、この間にルクレールに逃げられてしまう形になった。

 レース終盤、フェルスタッペンがノリスを引き離し、最終的には4.2秒差をつけてトップチェッカー。今季F1スプリントでの4勝目を挙げた。2位にはノリスが入った。

 3位はレッドブルのペレス。ペレスとしては、イタリアGP決勝以来のトップ3フィニッシュである。

 4位にはラッセルが入ったが、終盤は苦しい戦いを強いられた。5位にはルクレール。ルクレールは残っていた新品のソフトタイヤを使わず、敢えて中古のソフトタイヤで5位を手にした。決勝へ向けた戦略の一端だったのだろう。

 6位には角田が入った。角田は最終的にルクレールまで0.6秒差まで迫ったが、ハミルトンを攻略するのが遅れたことで、ルクレールに届かなかった。あと数周あれば、ルクレールやラッセルを攻略できた、そんな可能性も見えたレース展開であった。また角田はタイヤマネジメントをしっかりと成功させていたようで、日曜日(日本時間月曜日)の決勝レースは後方からのレースとなるが、追い上げに期待がかかる。

 ハミルトンは結局角田から5.5秒遅れた7位。メルセデス勢はラッセルも含め、タイヤマネジメントという面では決勝に向けて大いに課題が残った格好だ。サインツJr.が8位で入賞の最後の1席を確保した。

 リカルドは最後サインツJr.まで0.19秒まで迫ったが、ポイントを手にすることができなかった。