F1サンパウロGPのスプリントで2位となったマクラーレンのランド・ノリスは、最終的に勝利したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にスタートで先行を許してしまったが、もし良いスタートを切れたとしても、勝うことはできなかったはずだとチームは考えている。

 ノリスはサンパウロGPのスプリントシュートアウトでトップタイムをマークし、スプリントのポールポジションを確保した。しかしそのスプリントでのノリスは、2番グリッドのフェルスタッペンにターン1でイン側から並ばれてしまい、そのままトップを奪われてしまった。

 ノリスはその後、ジョージ・ラッセル(メルセデス)にも抜かれてしまったが、ポジションを取り戻してフェルスタッペンを追走。ただフェルスタッペンはスプリントを通じてペースをコントロールしており、ノリスも当初は2秒ほどの差で食らいついたものの、最後はフェルスタッペンがペースアップ。ノリスは4秒差の2位フィニッシュとなった。

 マクラーレンはスタートでフェルスタッペンに追い抜かれなかったとしても、スプリントを勝利することは難しいと考えていたようだ。

「私の印象では、ランドが1周目にマックスの前に留まっていても、レース後半で前にとどまり続けるのは難しくなっていただろう」

 マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はそう語る。

「スプリントの中盤までのペースは良かったと思う。実際、我々は折返しまで小さなギャップに留められていたし、そのときは『おっ、アタックできるかもしれない』と思っていた」

「だがそれから、フェルスタッペンはペースを維持することができていた。ペースを上げることすらもできていた一方で、我々はタイヤが心もとなくなり始めていた。だから、ポジションの関係が逆だったら、我々は追い抜かれる危険にさらされていただろう」

 なおステラ代表はスタートがあまり良くなかったことについては、まだ分析する必要があると語っている。そしてノリスがターン1に向けてイン側に無理にプッシュしなかったことは、正しい判断だったと評価した。

「オフグリッドの加速に関しては、ブリーフィングでも議題にあがっていたことだ」

「ランドと我々のコントロールシステムエンジニアは、一緒にデータを調べてチャンスがどこにあるのかを確認することになるだろう。クラッチペダルの最終段階に(原因が)あるかもしれないし、ギヤの操作かもしれない」

「我々はこの件を調べ上げ、決勝に向けて最大限学びを得られるようにしていく」

「ターン1に向けては、ふたりとも完璧な動きだったと思う。マックスはインサイドのラインを通っていたため、ランドにはあまりできることはなかった。そして時にはレースを続けていくことを確実なものにしなくてはならない。ランドはそうしたんだ」