F1サンパウロGPで、シーズン19勝目を記録したレッドブルだが、チーム代表のクリスチャン・ホーナー曰く、2021年の予算超過で科せられたペナルティの影響はまだ完全には現れていないという。

 レッドブルの今季マシンRB19は、シンガポールGPで連勝が15でストップし、シーズン全勝こそ成し遂げられなかったものの、その後もマックス・フェルスタッペンと勝利を積み重ねており、メキシコシティGPではフェルスタッペンがシーズン16勝目をマーク。2022年に自らが記録した年間最多勝記録を更新し、サンパウロGPでさらに17勝まで記録を伸ばした。

 一方で、レッドブルが2021年の予算を超過していたとして、昨年10月末に罰金および空力開発10%削減というペナルティを科せられてから1年が経過した。

 しかし、ライバルたちがマシンの大幅刷新を余儀なくされた一方で、レッドブルは2023年に大規模なマシン開発を行なわずに優位性を維持することに成功している。

 2024年のマシン開発に集中することができるにもかかわらず、レッドブルのクリスチャン・ホーナーはまだペナルティの影響が残っていると主張している。

「間違いなく、まだ完全な影響は現れていない。というのも、そのせいで、今年の開発の量が明らかに減ってしまったからだ」

「ありがたいことに、我々は今年の初めに非常に強力なマシンを投入し、シーズン序盤からその開発時間のほとんどを来年のマシンに充てることができた。それが重要だった」

「風洞には制約があったため、RB19で開発を続けるのではなく、来年のマシンであるRB20で使うことを選択した」

 レッドブルを含む全10チームは、手間のかかる監査プロセスを経て2022年シーズンの予算上限を遵守していたことが確認された。ホーナー代表は、予算制限が正しい方向に進化していると感じているという。

「非常に複雑なレギュレーションが進化しており、FIAが行なった今年の精査の度合いは驚異的だった」

「我々は夏の間に、”内視鏡検査”を受けたんだ。FIAも同様に学んでいると思う」

「もちろん、どのチームも微妙に異なる構造をしており、それが複雑さに拍車をかけている。子会社の会計やグループがどうなっているかなどね」

「FIAはこの12ヵ月間、かなりまともな仕事をしてきたと思う」

 アルピーヌの暫定チーム代表であるブルーノ・ファミンは、FIAはチームが経費を報告する方法の改善を積極的に支援していると付け加えた。

「我々はF1やフォーミュラE、ル・マンで仕事をしており、正しい経費を正しいプロジェクトに割り当てようとするのは、時として非常に難しい」

「FIAは、それを明確にするために我々を助けてくれているし、我々は彼らのプロセスを改善しようと彼らを助けている。というのも、それは非常に複雑なので、どこかでミスを犯したり、FIAが望んでいることを誤って解釈したりしやすいからだ」