先日行なわれたF1サンパウロGPで、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソが3位入賞を果たした。チームとしてはオランダGPでの2位以来となる表彰台獲得となった。

 アロンソ曰く、これまでチームは「痛みを伴う」実験を行なってきたため、成績面では不振だったという。そしてラスベガスとアブダビの終盤2戦は、その実験の効果を確認する、非常に重要なレースになると考えている。

 アロンソはサンパウロGPの決勝レースを4番グリッドからスタートすると、レース終盤にはレッドブルのセルジオ・ペレスとの激闘を繰り広げた。アロンソは一旦はペレスに先行を許すも、最終ラップに再び抜き返し、3位入賞。アロンソは今季オランダGP以来、シーズン8回目の表彰台を獲得した。またチームメイトのランス・ストロールも5位と、アストンマーチンとしては久々の好結果となった。

 それまでのアストンマーチンは、まさに散々の状態であった。シーズン序盤の勢いは消え失せ、アメリカGPでは2台揃ってQ1敗退。セッティングを変更するためにピットレーンからのスタートを選択すると勢いを取り戻し、猛烈なレースペースを発揮してストロールが入賞。アロンソはトラブルでリタイアせざるを得なかった。

 メキシコでは、予選はアメリカほど酷くはなかったものの、2台揃ってリタイアすることとなり、無得点だった。

 しかしサンパウロでは3位。アロンソは2024年用マシンの方向性を探るための「痛みを伴う」実験が、チームの不振に繋がったと説明する。

「ここ数ヵ月、僕らは苦戦してきた。直近の2戦はおそらくかなりの苦痛だった」

 そうアロンソは語った。

「僕たちは目指す方向性を理解するために、マシンにいくつかの実験を施す必要があった。来年のマシンにも同じように取り組まなきゃいけないから、特にメキシコでのレースは痛手になったんだ」

「チームとしては非常に遅かった。でも、チームの全員がすごく集中するのを見るのは、とても嬉しいモノだった。チームの決意は、外から見てもとても素晴らしい。そして分析を深め、インテルラゴスではより強くなって戻ってくることができた」

 アロンソは、今季の残りの2レース……ラスベガスとアブダビで、サンパウロのようなレースができることを期待していると語った。

「そうなるといいと思う。少なくともメキシコよりは今回のパフォーマンスに近いのは確かだ」

 そうアロンソは言う。

「チーム内で理解されてきたこと、進むべき方向性がいくつかあると思う。今回のレース(サンパウロGP)にはある程度の期待を抱いていたが、それが正しかったことが証明された」

「今は、残りレースで競争力を発揮できない理由はないと思っている。表彰台のレベルかどうかは分からない。しかしうまくいけば、僕らにとって満足できるポジションにつけられるはずだ」

「ここ数レース、そしておそらくチャンピオンシップの終盤を、間違いなく少し心配していた。でも、今はラスベガスに行くのが待ちきれない。パフォーマンスが高いマシンを持っている時には、全く異なるエネルギーを感じるんだ」