ヤマハのファビオ・クアルタラロは、最終戦後に予定されているテストではまだ新エンジンに大きな違いは生じてこないだろうと語っている。

 苦戦が続いているヤマハ陣営は、これまでクアルタラロから何度もパワー不足について不満が表明されてきた。しかし今年9月に行なわれたミサノテストで、2024年用のプロトタイプエンジン投入されても、クアルタラロは「もっと良くなるのを期待していた」と語るなど、失望を隠さない状況だった。

 ただヤマハ側は計画通りにテストが進んだと語るなど、両者の間にある溝が注目を集めた。

 そして10月、ヤマハは2024年シーズンに向けてさらに2つのエンジンを開発していると明らかにした。なおヤマハはF1でエンジン開発を行なってきたルカ・マルモリーニとの提携をスタートさせており、ミサノテストでは彼も立ち会っていた。

 しかし、すぐにそのエンジンがお披露目されるわけではないようだ。クアルタラロはエンジンに変化が見えてくるのは来年2月のセパンテストだろうと語っており、ヤマハ側からも最終戦後のテストでは大きな変化は期待しないよう言われているようだった。

「今のところ、まだ彼らとはあまり話していないんだ」

 バレンシアテストにおけるエンジンについて聞かれると、クアルタラロはそう答えた。

「彼らからは、バレンシアでは大きな変化は期待するなと言われている」

「だけど普段から、大きなステップがあるのは2月(のセパンテスト)だからね。バレンシアでは何を期待すればいいか分からないし、なにか新しいモノがあるかも分からない」

 クアルタラロは今週末のマレーシアGPでは、前戦タイGPでの好調を再現することが目標であり、まずは「金曜日に予選Q2進出が目指すところになる」と語っていた。

「僕としては、タイでのようなレースができれば素晴らしいと思う。このタイプのコースでなら、トップ6やトップ7に入れれば素晴らしいね」

 そしてクアルタラロはマレーシアGP初日のフリー走行では5番手、プラクティスでは7番手を記録。予選Q2への直接進出というひとまずの目標を達成している。