ハースF1はアメリカGPで今季マシンVF-23に大規模なアップデートを投入した。その効果はまだリザルトには現れていないが、同チームのドライバーであるケビン・マグヌッセンは、タイヤのデグラデーションの面など、パフォーマンス改善の兆候が見えていると明かした。

 南北アメリカ大陸3連戦の初戦となったアメリカGPに、ハースは大規模アップデートを投入した。

 このアップデートによってVF-23のサイドポンツーンは、今季のトレンドになっているダウンウォッシュ型へと変貌を遂げた。このアップデートの目的は、発生するダウンフォース量を増やすこと、そしてチームが今季苦しんできたデグラデーションの酷さを改善することにあった。

 結局ハースはこの3連戦で1ポイントも獲得できず、そのアップデートの効果はリザルト上では確認できていない。しかしマグヌッセンは、明るい兆しがあると語る。

「僕が興味を持っているのは、このスタイルのエアロがタイヤの問題に対処するのに適しているかどうかということだ。さらなるデータが必要だと思うよ」

 マグヌッセンはそう語った。

「僕は適していると思っているけど、多くの要素を確認する必要があると思う」

「全体的に見て、1周のペースを見れば、今回のアップデートで少し悪くなっていると思う。でも、1周ペースとレースペースは別物だ」

「レースペースという面では、スティントの終わりのタイヤのパフォーマンスは少し良くなっていると思う。アップデートが効いている兆候が少し見えてきたんだと思う」

「問題が解決したわけではなく、おそらくは少し改善されたと思う。それは来年に向けて興味深いことのひとつだ。来年は非常に大きな一歩を踏み出すことができるのを願っている」

 このアップデートでペースが劇的に変化したわけではないものの、基本的なコンセプトの変更だということを考えると、心強いことだとマグヌッセンは考えている。

「今回のアップデートは、マシンのコンセプトの最初の図面のようなモノだと思う」

 そうマグヌッセンは言う。

「開発の作業が行なわれたわけではなく、ただ新しいデザインのマシンを描いて、それをいきなりコース上で走らせただけだった」

「通常、開発には多くの時間を費やすことになる。今回のモノは、最初のプロトタイプマシンを開発せず、ただ製造して、マシンに搭載したようなモノなんだ」

「僕たちは昨年のマシンの開発に、非常に多くの時間を費やした。そしてそれを捨て、デザインされただけのマシンを投入しても、パフォーマンスは同じだった。それ以上悪くなるわけじゃなかったんだ。それは興味深いね。励みになることだよ」