セパン・インターナショナル・サーキットで開催されているMotoGP第18戦マレーシアGPの、最高峰MotoGPクラス予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。

 マレーシアGPの週末は悪天候に見舞われるという予報も出ていたが、初日そして2日目と雨に降られることはなく、ドライコンディションで予選セッションまで駒を進めた。なお予選開始時のコンディションは気温29度、路面温度47度だった。

 タイトルを争っているバニャイヤとホルヘ・マルティン(プラマック)は、順当に予選Q2へ直接進出。プラクティスをトップタイムでQ2に進んだのはグレシーニのアレックス・マルケスだった。

 ホンダ勢は4台全車がQ1からの走行を強いられるなど、変わらず苦しい状況。またドゥカティからワイルドカード参戦のアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing)も、ダニ・ペドロサ(KTM)のようにQ2への直接進出を決めることはできなかった。

 セッション開始後はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が1分58秒169をマークし暫定トップに立つと、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)とファクトリーチームのライダーがそこに続いた。

 開始5分でポル・エスパルガロ(GASGAS)がアタック中に転倒。好ペースを示していただけに、悔やしいクラッシュだったと言えそうだ。

 Q1後半のアタックでは、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がモルビデリの出走にタイミングを合わせて急いでピットを後にする場面もあった。そしてマルク・マルケスはモルビデリの背後にピタリとつけた。モルビデリはマルク・マルケスの追従を嫌がり、しきりに先行させようとするが、マルク・マルケスはこれを無視。モルビデリはコース上で憤りを示し、マルク・マルケスを前に出すまでなかなかアタックに入れないというシーンが続いた。

 ラスト1分時点ではファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)が暫定トップタイムを更新する1分57秒823をマーク。2番手には同じく57秒台を記録したバスティアニーニが続いた。

 Q1ラストアタックではこの2人がさらにペースを上げたが、後半セクターで伸びずタイム更新はなかった。また他のライダー達もトップ2を超えるようなタイムを残せないまま、セッションが終了。そのためディ・ジャンアントニオとバスティアニーニがQ2へ進むこととなった。マルク・マルケスは最終アタックで転倒を喫した。

 中上貴晶(LCRホンダ)は11番手タイムのQ1敗退で予選を終えた。WSBK王者として注目を集めていたバウティスタはマシントラブルのアクシデントも発生し、中上の後ろ12番手で予選を終えている。

 予選Q2が始まると、アレックス・マルケスがいきなり1分57秒924を記録。ただ他のライダー達も1分57秒台を続々と記録していき、ルカ・マリーニ(VR46)の1分57秒787が暫定トップとなった。このマリーニのタイムはわずかながら従来のレコードタイムを更新するものだった。

 そこからさらにアタックが重ねられると、マルティンが1分57秒549と更にレコードを更新。これが暫定トップでQ2は折返しを迎えた。バニャイヤはこの時点で0.4秒差の4番手に位置していた。

 Q2後半のアタックでは、Q1を突破してきたバスティアニーニが光る走りを見せ、1分57秒657をマークして2番手に食い込んできた。一方で、同じくQ1突破組のディ・ジャンアントニオは転倒があり、タイム更新のチャンスを失ってしまった。またターン9ではマリーニも転倒。黄旗の影響で、他のライダーたちもアタックを中断しなければならなかった。

 ラストアタックではマルティンが転倒してしまう一方で、バニャイヤが1分57秒491をマーク。これが最終的な予選トップタイムとなり、ポイントリーダーのバニャイヤが新たなレコードを打ち立ててポールポジションを獲得。ライバルに追い上げを許してきた中でのPP獲得に、バニャイヤは喜びを全身で表現した。

 2番手はマルティン、そして3番手はバスティアニーニだ。なお6番手までドゥカティ陣営が続き、フロントロウとセカンドロウまでドゥカティが独占する結果となった。