レッドブルが今季限りでセルジオ・ペレスとの契約を解除し、来季マックス・フェルスタッペンのチームメイトに別のドライバーを起用するという噂は、依然根強い。同チームのホーナー代表がペレスを来季も走らせるのはレッドブルの「意図」という言葉を使ったことで、これに何らかの意味があるのではないかという視点で噂にさらに火がつくことになった。

 この「意図」という言葉を使った理由についてホーナー代表が弁解。改めて来季もペレスがレッドブルのマシンを走らせると説明した。

 今シーズンのペレスは、シーズン序盤は市街地コースを中心に高いパフォーマンスを発揮し、フェルスタッペンと互角の走りを見せた。しかしシーズンが進むにつれてふたりの差は広がることになった。第4戦アゼルバイジャンGPで勝利した後、ペレスはシーズン3勝目を挙げることができず、対するフェルスタッペンはサンパウロGPまでに17勝を積み重ねた。

 ここ数戦、ペレスは表彰台を争うパフォーマンスを発揮しているものの、それ以前は予選でも下位に低迷することが多く、今季限りで更迭されるのではないかという噂に繋がったのだった。

 ペレス本人やホーナー代表はこの噂を否定し、来季も今季と同様フェルスタッペンとペレスのコンビがレッドブルのマシンを走らせると主張し続けている。そんな中でホーナー代表は、メキシコシティGP終了後にペレスも来季を走らせるのはチームの「意図」と発言した。この「意図(intention)」という言葉を使ったことで、ペレスの将来は不安定なのではないかという見方に拍車がかかった。

 ホーナーが語ったコメントは、以下の通りである。

「チェコ(ペレスの愛称)は来年について我々と契約を結んでいる。2024年に彼が我々のクルマに乗るというのが、我々の”意図”だ」

「彼が(ドライバーズランキング)2位でシーズンを終えられるように、我々は全力でサポートするつもりだ。しかし、2位で終えられなかったとしても、チームを去る前提条件になるわけではない」

 このコメントで使われた「意図」という言葉に何か意味があるのか? そう尋ねられたホーナー代表は、ペレスが来季チームに残ることに疑いの余地はなく、もしペレスがレッドブルのマシンをドラアイブしないのであれば、それは何らかの突発的な事象が起きた場合だけだと説明した。

「チェコが来年も我々のドライバーになるということについて、絶対的な自信と明確さを持っている」

 そうホーナー代表は語る。

「でももし彼が負傷したり、そういうことが起きたら、我々にはどうすることもできない。そういう状況が存在し得る。しかし明確な計画、つまり明確な”意図”とは、彼が引き続きレッドブルのマシンをドライブし続けるということだ」

「今後も現在のラインアップを続けるつもりだ。我々はアルファタウリとレッドブル・レーシングのドライバーを既に発表した。それが我々が2024年のレースに挑む形だ」

 ホーナー代表は、ペレスに関する噂を否定しなければいけないことを理解しているものの、噂が依然として止まらないことについて、レッドブルに影響を及ぼすことはないと主張する。

「それは外野の騒音にすぎないし、真実ではない。チーム内部では全てが常にクリアだ」

 ただ、ペレスが不調に喘いだことを考えれば、そういった噂に晒されることは避けられなかったともホーナー代表は語った。

 この噂が持ち上がっていることについて、ペレスに影響があったか? そう尋ねられたホーナー代表は次のように語った。

「おそらく影響はあっただろう。でも、我々が彼について見てきたこと、そして彼の強みのひとつは、彼の面の皮が非常に厚いということだと思う」

「彼は何度も自分自身のことを立ち直らせ、自分を磨き、そして立ち上がってきた。今も同じことをしているといいんだけどね」