レプソル・ホンダでのレースも残り3戦となったマルク・マルケスだが、MotoGPマレーシアGPの土曜日は、まさに散々な1日となった。2度の転倒を喫し、今季の転倒回数が27回に達した。

 最初のクラッシュは予選Q1。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)の後追いをしようとしたものの、モルビデリは激しく抵抗。マルケスは周回を重ね、他のライダーを探すしかなかった。

 結局アタックの途中でアウグスト・フェルナンデス(GASGASテック3)をかわそうとして転倒してしまったマルケスは、予選を20番手で終えた。

 そして2度目はスプリント。いくつかポジションを上げた後、ターン14で転倒してしまった。しかしマルケスは挽回を図り、ワイルドカード参戦のアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing)とチームメイトのジョアン・ミルを抑えて21位でレースを終えた。

 マルケスはユーモアを交えて現状を受け止め、苦しかった2023年シーズンに「何らかの記録を更新しなければならなかった」とコメントした。

「今年、何かの記録を破らなければならないと思っていた。それがクラッシュの記録であったとしてもね」

「それは僕らがトライしているということを意味している」

「あと数レースしか残っていないから、プッシュし続ける。それがこのブランドへのコミットメントだ」

「予選20番手からスタートするのは難しかった。追い上げないといけないし、タイヤがオーバーヒートしてしまう」

「ただマシンに乗り、レースを終えて、データを収集するという自分の仕事をしただけだ」

 来季はドゥカティ陣営のグレシーニに移籍するマルケス。シーズン終了後のバレンシアテストでは初めてドゥカティのデスモセディチGP23に乗る予定だが、それまでは11年間ともに戦ってきたホンダのサポートに全力を尽くそうとしているようだ。