マルク・マルケスは2023年限りでホンダを離れ、2024年からはドゥカティ陣営のグレシーニへと移籍する。彼がドゥカティのマシンでどんな走りを見せるかは今から注目が集まっているが、「すぐに先頭に立ってくる」とホルヘ・マルティンのマネージャーは考えている。

 10月にマルケスのホンダ離脱とグレシーニ加入が発表されて以来、8度の世界チャンピオンがドゥカティ・デスモセディチGPでどんなパフォーマンスを発揮するのかについて、様々な場所で様々な見解が述べられてきた。

 彼が来年使用するマシンは、2023年型となる予定だ。つまり、今年フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(プラマック)がタイトルを争っているマシンを、マルケスは走らせることになる。

 そしてこのマシンについて詳しく知っている人物のひとり、ホルヘ・マルティンのマネジメントを務めるジーノ・ボルゾイは、マルケスがすぐにパフォーマンスを発揮してくるだろうと考えている。

「(ドゥカティのゼネラルマネージャーを務める)ジジ・ダッリーニャがそのことについてはすでに言及していたと思う」

「興味深いことだ。ただドゥカティのラインナップのバランスの中で、彼の加入は問題の多いモノなる可能性もある」

「このブランドにはすでに多くの速いライダーがいる。そして今度はまたひとりが加わるわけだが、彼は最初から先頭に加わってくるだろう」

「彼は間違いなくレベルアップに貢献してくれる。だがファクトリーチームや我々(プラマック)から、リザルトを奪っていくもうひとりのライダーになる可能性がある。まあ、我々が今している事を、彼らがすることになるかもしれない。もちろん、VR46のマルコ・ベッツェッキやルカ・マリーニも忘れてはいけないし、(マルケスが加入するグレシーニが)4チーム目の相手となってくる。ドゥカティは間違いなくより難しい時期を迎えることになるだろう」

 数年前ならライダーたちは、ホンダのマシンを欲しがった。しかし今では、ドゥカティに乗るために色々なことを諦めてさえいる。その急速な状況の変化は、論理的なものだとボルゾイは考えている。

「彼は依然としてベストライダーだし、マルクのような勝者がベストなバイクを求めるのは普通のことだ。そして今勝っているバイクはドゥカティだ。彼ら(ホンダ)の仕事のやり方や構造などを考えると、まだこのバイクまでは長い道のりがあるように思える。このバイクは非常にライディングしやすく、どのサーキットへ向かってもセットアップは90%が終わっているんだ」

 またボルゾイはマルケスがドゥカティで力を発揮してきても、それはドゥカティにとって問題ではなく、新たなチャレンジだと捉える必要があると語った。

「我々全員の改善に役立つなら歓迎するよ。私達は、今回のことを問題ではなくチャレンジだと考える必要がある。もし、シーズン終盤に彼とチャンピオンシップを争って到達していたら、そのときは本当に問題になるかもしれないがね。それまでは、我々の改善のための助けになると思っているよ」