久しぶりの開催となった昨年の世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンを制したヒョンデ。2023年は連覇を狙うものの、地元戦で“負けられない”TOYOTA GAZOO Racingが立ちふさがることとなる。

 しかしヒョンデでチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、トヨタを含め「誰もがミスしかねない」として、昨年の繰り返しを狙うと語った。

 豊田スタジアムでのセレモニアルスタートに先駆けてメディアの取材に応じたアビテブール代表は、ヒョンデはトヨタの"パーティー"を台無しにできるかと尋ねられ、冗談交じりにこう答えた。

「パーティーを盛り上げようとは思っていないけど、パーティーがあるなら招待されたいね。音楽にノッてダンスを踊るんだ」

「我々は昨年トヨタを制したし、それを繰り返せるか見てみよう。我々には使命があるし、昨年トヨタに起きたことを我々は警戒している。彼らにも使命があるし、ここではビッグな存在だ。でもコンディションはかなりトリッキーになるだろうし、どうなるかな。彼らも含め誰もがミスしかねない状況だ」

 大会2日目の11月17日(金)には雨の予報も出ている。昨年はトヨタ勢にパンクが相次いだ他、最終日がウエットコンディションとなり、トヨタ勢の多くはそこでのタイヤ選択が結果的に裏目に出て、タイムを失った。

 アビテブール代表は「どれだけ入念な準備をできるか」がラリージャパンでの運命を決めるとして、攻めどころを考える必要があると語った。

「ラリーは長いし、コーナーごとセクションごとに、攻めても問題ないところを理解しておく必要がある。どれくらい攻めることができて、グリップレベルをどれくらい予想できるか、路面に対してどういう対応をすべきかが、今週末のカギになるはずだ」

 なお16日のシェイクダウンでは、昨年の覇者ヒョンデのティエリー・ヌービル/マーティン・ウィダグ組が好調を見せた。ヌービルは「ベストなパッケージがある」と語る一方で、コンディションが大きく変わる可能性に警戒している。

「今朝(シェイクダウン)は、持てる力を全て引き出せるよう、マシンのセットアップと自信だけに集中していた」

「明日は全く異なる天候で、異なるタイヤを履くことになるかもしれない。道路の状況も違うだろう。ただ、少なくとも僕らには軽い調整で済むようなベストなパッケージがある」