F1ラスベガスGPのフリー走行3回目が行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した。

 大混乱となった初日から昼間を経て、F1マシンが再びラスベガスのコースに戻ってきた。気温が著しく下がるのではないかという予報もあったが、このFP3は気温16.9度、路面温度18.7度という、この時期のラスベガスの夜としては比較的暖かいコンディションで開始時間を迎えた。

 セッション開始早々、約半数のマシンが早速コースイン。このセッションもチームによって使うタイヤが様々分かれ、ハード、ミディアム、ソフトの3種類が入り乱れた。ただハードタイヤを履いたマシンは皮剥きのためだったようで、1周を走っただけでピットに戻った。

 ちなみにこの皮剥きは、いつもの通りのアストンマーチンに加え、マクラーレンも入念に行なった。アストンマーチンはハードタイヤ1セットのみの皮剥きだったが、マクラーレンはハードタイヤに加えてミディアムタイヤ1セットも皮剥き。決勝に備えたようだ。

 最初にタイムを計測したのはメルセデスのジョージ・ラッセルで、1分43秒603。しかしこれは特段速いタイムではなく、ロングランだったとしても遅めのラップタイム相当。すぐにアルファロメオ勢がこのタイムを更新し、バルテリ・ボッタスが1分39秒875を記録して首位に立った。このボッタスのタイムも、ロングラン相当のものである。

 そのペースが示す通り、各車ともセッション開始早々からロングランモード。フェラーリ勢が最速タイムを奪うが、それでも1分38秒台だった。

 フェラーリ勢はピットに戻らず周回を重ね、シャルル・ルクレールがミディアムタイヤで1分36秒508までペースアップ。その後、カルロス・サインツJr.もペースを上げ、1分35秒939と前日の最速に近いラップタイムを計測した。その後、ルクレールも1分35秒908までペースを上げた。

 レッドブル勢はセッション開始から20分が経過しようとしたところで、ようやくコースイン。そんな中、ソフトタイヤを履いたセルジオ・ペレスが1分35秒146で首位に浮上。マックス・フェルスタッペンが1分34秒653を記録し、この週末初めて1分35秒を切った。

 ウイリアムズも好調で、アレクサンダー・アルボンもフェラーリを上回った。

 セッション序盤はロングランに充てていたメルセデス勢だが、残り20分ほどのところでソフトタイヤに交換し、アタックラップを実施。ジョージ・ラッセルが3番手タイムを記録した。アストンマーチンやマクラーレンなど、他のチームもどんどんペースを上げていった。

 ただそんな中ラッセルは1分34秒585を記録し、フェルスタッペンの最速タイムを上回った。

 セッション残り10分を切ろうかというところで、ほぼ全車がコースイン。予選想定アタックが始まっていった。

 ここではウイリアムズのローガン・サージェントも、フェルスタッペンの最初のアタックを上回る好ペースを披露した。

 残り6分というところで、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンがターン5でウォールにヒット。その後ピット戻るべく走行を続けたが、ラスベガス・ストリップで左リヤタイヤが外れてしまった。これでアルボンはコース脇にマシンを止め、セッションも赤旗中断。そのまま走行が再開されないこととなった。

 結局終盤に1分34秒093を記録したラッセルがトップタイム。2番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、3番手にはサージェントが続いた。

 レッドブル勢はフェルスタッペンが4番手、セルジオ・ペレスが5番手に続いた。初日速さを見せたフェラーリ勢は16番手と17番手に終わったが、最後アタックラップを行なっていた途中で赤旗終了となってしまったため、まだまだペースを上げるだけのポテンシャルを秘めていそうだ。

 アルファタウリ勢は角田裕毅が18番手、ダニエル・リカルドが20番手と、下位に沈んだ。ただ初日の走行を見るとロングランのペースは悪くなさそうで、決勝に向けたプログラムに集中していた可能性もあるだろう。