F1第22戦ラスベガスGPの予選がラスベガス・ストリップ・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)で、今季5回目。タイムは1分32秒726だった。

 カジノの街で知られるラスベガスの中心地を駆け抜けるという、F1肝入りのラスベガスGP。走行初日のFP1ではウォーターバルブの蓋が外れてマシンと接触するというアクシデントが発生してセッション途中終了、さらにはその影響でFP2の開始時間が2時間半遅くなるなど、ドタバタな幕開けとなったが、開催2日目は順調にセッションが進み、予選を迎えた。

 現地時間24時のラスベガスは気温14℃、路面温度16℃というコンディション。Q1がスタートすると、各車が新品のソフトタイヤでコースに向かっていった。

■Q1:マクラーレンがまさかの2台脱落、角田20番手に沈む

 まず1分34秒898でトップに立ったのは、今週末好調なフェラーリのルクレール。そこにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、そしてこちらも今週好調なウイリアムズのローガン・サージェントが続いた。

 ラスベガスは路面コンディションの改善によるタイム向上、いわゆるトラックエボリューションが大きいため、多くのドライバーが同じタイヤで複数回アタック。ルクレールは2回目のアタックで1分34秒072までタイムを上げ、FP3でのトップタイムを上回った。

 ルクレールは回生エネルギーのチャージラップを入れて3度目のアタックに入り、1分33秒617までタイムを更新。同じく3回目のアタックで1分33秒851を記録したカルロス・サインツJr.とワンツーを形成した。

 セッション終盤に入り、中堅以下のチームはQ1突破を確実とするべく2セット目のソフトタイヤを投入してコースに向かった。1セット目ではタイムが伸びなかった角田裕毅(アルファタウリ)も新品に履き替えてアタックしたが、アタックを完遂することができず、20番手でQ1敗退が決定。ピットに戻った角田は、怒りをぶつけるような仕草を見せた。

 その他、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、周冠宇(アルファロメオ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がQ1敗退。後半戦はレッドブルに次ぐ速さを見せるマクラーレンが2台揃って敗退という、波乱のQ1となった。

■Q2:ハミルトン、ペレスらが脱落。ウイリアムズが2台Q3へ

 15分間のQ2がスタート。セッションの前半は、フェラーリ勢をはじめ多くのマシンがユーズドタイヤでタイムを出しに行った。ルクレールは10周以上を走ったタイヤで1分33秒台のタイムをマークしてみせた。

 残り5分頃から各車が新品タイヤでのアタックを行ない、タイムシートの変動が激しくなった。その中でもルクレールはついに1分32秒台にタイムを更新し、チームメイトのサインツJr.以下の後続にコンマ5秒の差をつけてトップに立った。

 ラストアタックでは、ウイリアムズの2台やハースのケビン・マグヌッセンなどが好タイムをマークしてQ3進出を確実なものとする中、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、そしてセッション3分を残して早々にピットに引きあげたセルジオ・ペレス(レッドブル)はカットラインとなる10番手に僅かに及ばずQ2敗退。11番手と12番手に終わった。その他、旧パッケージのマシンを使うニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーチン)、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)がここで敗退となった。

■Q3:フェラーリが圧倒的な速さ見せる

 ポールポジションを決するQ3は、まずフェラーリ勢とフェルスタッペンが新品タイヤでアタックを敢行。その他数台が中古タイヤでタイムを出した。暫定でのトップは1分33秒021のルクレールとなり、サインツJr.が1分33秒043で2番手、フェルスタッペンが1分33秒104で3番手と僅差で続いた。

 その後フェラーリの2台は新品タイヤに履き替えて再びコースイン。フェルスタッペンは既に使ったタイヤでのラストアタックとなった。まずはルクレールが1分32秒726で自身のトップタイムを更新、その後サインツも肉薄したが、1分32秒770と僅かに届かず。フェルスタッペンもフェラーリを脅かすほどのタイムは出せず、1分33秒104止まり。ルクレールの今季5度目となるポールポジションが決まった。

 なお、2番手に入ったサインツJr.はFP1でウォーターバルブの蓋が直撃したことによってパワーユニットコンポーネントの交換を強いられており、これにより10グリッド降格が決まっている。そのためフロントロウの2番グリッドにつけるのは、予選3番手のフェルスタッペンとなる。
 4番手以下はジョージ・ラッセル(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、マグヌッセン、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)だった。ラッセルとガスリーは、新品のソフトタイヤを1セット残した状態で決勝を迎えるが、これが功を奏するか?