F1ラスベガスGPの予選では、フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.がライバルを寄せ付けない速さを見せた。しかしサインツJr.の心のモヤモヤは依然として晴れないようだ。

 サインツJr.はラスベガスGPの予選で、ポールポジションのルクレールに0.044秒差まで肉薄して2番手を確保。しかしながら彼はペナルティにより、決勝レースをフロントロウからスタートすることができない。

 事件が起きたのは走行初日のFP1であった。サインツJr.のマシンは送水バルブの蓋と接触し、シャシーやパワーユニットなどが広範囲に破損。大規模な修復を余儀なくされた。その中でサインツJr.は今季2基までと定められているエナジーストアを交換し、3基目を投入することとなってしまい、10グリッド降格ペナルティが科されたのだ。

 サインツJr.のマシンが被ったダメージは、ドライバーやチームの責任によるものではなかったことから、審査を行なうスチュワードはレギュレーションに免責事項がないかを数時間に渡って探した。しかし彼らは自分たちにそういった権限はなかったと結論付け、レギュレーションではそういった不可抗力に対する特例が認められず、サインツJr.にペナルティを下すと結論付けた。そのためサインツJr.は決勝レースを12番グリッドからスタートする。

 この不本意なペナルティのおかげで、サインツJr.は未だ不機嫌なままだ。彼は予選を終えて次のように語る。

「チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれた。昨日の大変な1日の後にマシンをまた組み上げてくれて、僕たちは予選で圧倒することができた」

「(予選順位として)フロントロウを独占できたことは素晴らしい。12番手ではなく11番手からスタートできるのだから、もちろんポールポジションを獲りたい。でも今日は最大限のことが出来たと思う」

「もちろん昨日のことがあるからまだ落ち込んでいる。嘘をつくつもりはない。僕はまだかなり機嫌が悪いけど、表にはあまり出さないようにしている。でも現実としてはそういうことなんだ」

 ただサインツJr.としても決勝に向けて気持ちを切り替えており、“カムバック・モード”にあると語った。

「当然(決勝レースは)スタートがどうなるか、タイヤのグレイニングがどうなるかや、オーバーテイクがしやすいかにかかってくる」

「今週末のペースに関しては、間違いなくあると思っている。明日はシャルルやマックス(フェルスタッペン/レッドブル)と優勝争いをしたいけど、残念ながら僕はカムバックモードになっていて、追い上げのレースをすることになる」

「どこかで前の方に行ければいいんだけどね。でもトリッキーなレースになるとは思う」