愛知県と岐阜県を舞台に開催されている世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパン。DAY3を終えた時点では、TOYOTA GAZOO Racingのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合首位に立っている。

 一貫してウエットコンディションとなったDAY2はクラッシュが多発する波乱の1日となったが、DAY3も変わらずイベントフルな1日となった。

 額田の森SSで行なわれたDAY3オープニングステージのSS9では、危険な場所にいた観客に移動を促すために停車していたオフィシャルカーに、競技中のマシンが接近したことで赤旗中断。三河湖SSでのSS14では、雪が降るという気まぐれな天候もドライバーを翻弄した。

 その中でTOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、ステージ優勝を連発して前日のクラッシュを挽回した。

 DAY3を締めくくるSS16は三度、豊田スタジアムでのスーパーSS。

 このスーパーSSはWRC2上位勢から出走。Rally1勢はDAY1に行なわれた最初のスーパーSSでトップタイムをマークしたヒョンデのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組が第1出走となった。

 ヌービルの相手はWRC2王者であるトクスポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組。2.10kmのコースを1分49秒1で周り、ミケルセンを下した。

 次なるバトルは、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ)VSオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(M-スポーツ)。ロバンペラは最終日のタイヤ戦略を考えてリヤにウエットタイヤを履いていたようで、タナクが2.5秒差でロバンペラを下した。タナクのタイムはヌービルを0.6秒上回った。

 勝田はチームメイトのセバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組とのアタック。蹴り出しでオジェに先行を許すも、その後挽回して1秒前でフィニッシュを果たしたが、タナクの最速タイムには届かなかった。

 Rally1最後のバトルは、ヒョンデのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組とトヨタのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組の組み合わせとなった。

 SS1、SS8とここまで豊田スタジアムで行なわれた2回のスーパーSSを制したラッピの速さはここでも健在。エバンスを下した上1分47秒0を記録してSS16でステージ優勝を果たし、「22回のステージがスーパーSSだったらいいのに」と漏らした。

 なおSS9の救済タイムが後に改められ、勝田はここでもトップタイムに並び、本ラリーでのステージ優勝回数は8回と改められた。

 SS16を終えた時点での総合順位はエバンスがリードを堅持し、そこから1分15秒0差でオジェ、1分40秒6差でロバンペラが並んでいる。

 “豊田スタジアム王者”のラッピは総合4番手ながらも、林道ステージでの遅れが響き、ロバンペラとは1分28秒7差が開いている。

 ラッピの後方には26.0秒差でタナク。勝田は40.9秒差で勝田が追いかけるという形で、ラリージャパンは最終日を迎える。DAY4は旭高原SSでのSS17からスタートする予定となっている。

 なお、豊田スタジアムでのスーパーSSはここまでクラッシュ続きとなったが、DAY3のSS16は比較的トラブルの少ないステージとなった。