レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1ラスベガスGP決勝で見事なリカバリーを見せて3位となったが、ファイナルラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)のオーバーテイクを許したのは予想外だったと語った。

 ペレスは11番グリッドからレースに臨んだが、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)のスピンをきっかけに起こった多重クラッシュでフロントウイングにダメージを負い、緊急ピットイン。さらに後方からの追い上げを強いられた。

 しかしハードタイヤに履き替えたペレスのペースは良く、他車がピットインしていったこともあって徐々にポジションアップ。首位に立っていたタイミングでセーフティカーが出動するという幸運もあり、2番手でリスタートを迎えた。

「スタートは本当に難しかった。ダメージは本当に大きかった。フロントウイングを壊して、最後尾まで落ちてしまった」

 そうペレスはレースを振り返った。

「そしてそれから、1台ずつ交わしてポジションを上げていった。それが上手くいったんだ。最初のスティントは本当に力強いペースだったから、僕たちは再び争いに加わることができたし、セーフティカーが入って”レース”が始まったんだ」

 32周目にペレスがルクレールを交わしてレースリーダーに立ったが引き離すことはできず、35周目に抜き返されてしまった。

 そこにチームメイトであるマックス・フェルスタッペンが追いつき、36周目にペレス、37周目にルクレールを追い抜いてトップの座を奪った。

 一方でルクレールとペレスのバトルは最後まで続いた。残り8周のターン12でミスを犯したルクレールをペレスが交わし、レッドブルがワンツー体制となったが、ファイナルラップのターン14でルクレールが渾身のブレーキング。ペレスのインに飛び込み2位を奪った。

「シャルルをオーバーテイクしたけど、引き離すことはできなかった」と、ペレスは語った。

「ウイングを大きくしすぎたんだ。だからストレートスピードが少し落ちていて、彼を引き離すことができなかった」

「そしてマックスがやってきて、僕たちふたりを抜いた。シャルルは(ターン12で)まっすぐ行ってしまった……突風が吹いて、とても難しかったんだ。僕たちも何度かロックしてしまったよ。でも幸運にもトラックに留まり続けることができた」

「最後のシャルルは……彼は予想外だった。彼は0.7秒後方にいたのに、ブレーキングゾーンで追いついてきたんだ。彼もマックスも上手くやったよ」

 レッドブル2台とルクレールによる激しい優勝争いは、ラスベガスGPの初開催にふさわしいエキサイティングなレースを演出した。

 ペレスも「そうだね、いいレースだった」と同意した。

「基本的に、後続を引き離すのは簡単なことではなかった。バクーにちょっと似ていて、リードしているクルマがポジションを維持するのが少し難しくなるんだ。だから、その成果はあったと思う」