マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1ラスベガスGPの決勝レースを10位でフィニッシュ。ファステストラップも記録したため、合計2ポイントを獲得した。

 ピアストリは18番グリッドからのスタートだったため、10位という結果は望外のリザルトとも言える。しかしレース終盤には4番手を走っていたこともあり、もっと良い結果を手にできたかもしれないと悔しがった。

 ピアストリは予選でうまくいかずに後方からのスタートとなったが、スタート直後の混乱に乗じて13番手まで浮上。その後順調にポジションを上げていき、15周目には7番手まで浮上した。

 しかしコース上でメルセデスのルイス・ハミルトンと接触してパンク。すぐにピットインすることとなった。

 これでピアストリは16番手までポジションを落としたが、その後に出されたセーフティカーの間に他車がピットインしたことなどを受け、結局29周目の時点では3番手まで浮上していた。その後マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に交わされ4番手に落ちるもペースは依然として良く、かなりの上位でフィニッシュすることになりそうだった。

 しかしレギュレーション上、それは許されなかった。ピアストリは第1スティントでハードタイヤ、第2スティントでもハードタイヤを履いており、2種類以上のコンパウンドを使わなければいけないというレギュレーションを満たしていなかったのだ。

 そのため、ピアストリは残り7周というところでピットインし、ミディアムタイヤに交換。コースに復帰した後はファステストラップを記録し、なんとか10番手でフィニッシュした。

「ミディアムタイヤでステイアウトした人たちにとっては、セーフティカーのタイミングはほとんど完璧だったと思う。オコン(エステバン・オコン/アルピーヌ/4位)を見れば、彼にとって完璧に機能したのがよく分かるよね」

 ピアストリはレース後にそう語った。

「ふたつのコンパウンドを使わなきゃいけないというルールが存在しないことを、本当に望んだよ。ハードタイヤで走り切ることができれば、4位を維持するだけのペースがあったと思う。だからそれはとても残念だった」

 ピアストリは予選では低迷し、前述の通り後方グリッドからスタートした。それとは一転、決勝では素晴らしいペースを発揮……そのことは、ピアストリも驚いたという。

「今日のクルマのペースには本当に驚かされた。昨日の僕らのペースは、本来のモノじゃなかったと思う。今日はおそらく予想していたよりも良かったから、何が違いとなっているのかを理解する必要がある」

「でも、多くのチームが昨日とは信じられないくらい変わったように見えた。ウイリアムズは今日はかなり速いだろうと思っていたんだけど、そうじゃなかった」

「いくつか注目すべき点はあるだろうが、10位以上に値したような気がする」

 なぜハード→ハードという戦略になったのか? それについてピアストリは、次のように説明する。

「ハミルトンと接触して、パンクしてしまったんだ。正直に言って、それが僕らのレースに悪影響を及ぼしたとは思わない」

「その時点から1ストップで走り切れるかどうか試してみるのも、興味深いことだったかもしれない。でも、それができるかどうかを判断するのは、難しいことだ」

「もしそこからミディアムで走り切ろうとしていたら、ガスリー(ピエール・ガスリー/アルピーヌ)のように為す術なく順位を落としていただけだったかもしれない。僕も同じ状況になったと思う」

 最終的には10位に辿り着き、ポイントを獲得できたピアストリ。この結果については、望んでいたモノではなかったというものの、ある程度満足もしているようだ。

「今週末は誰にとっても厳しい週末だった。でも、パフォーマンスとペースの面では、今日のレースについては満足している」

 そうピアストリは言う。

「もちろん結果という面では、僕らが望んでいたようなモノではない。でも昨日の僕らの状況を考えれば、2ポイントしか獲れなかったとしても、世界が終わるわけじゃない。とにかく、最も良かったのはクルマにペースがあったことだ」