F1ラスベガスGPが、11月18日に初開催された。メルセデスF1のトト・ウルフ代表はこのイベントは大成功だったと考えており、寄せられていた批判的な意見は杞憂に終わったと考えている。

 ラスベガスGPは煌びやかラスベガスの街中をF1が走るということで開催前から注目を集めていた。一方でショーアップが過ぎるという批判的な意見も多かった。

 そんな中、初日FP1は送水ポンプの蓋が外れてカルロス・サインツJr.(フェラーリ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)のマシンを直撃し破損させた結果、FP1はほぼ行なわれないままキャンセルとなるなど、波乱の始まりとなった。

 FP1でのアクシデントの結果、FP2は開始時刻が大幅にディレイ。セッション開始前にファンエリアが閉鎖されたため、グランドスタンドは無人となった中でFP2が実施される事態となった。

 こうした事態により、ファンやメディアから批判がさらに高まったが、ウルフ代表は「全く馬鹿げている」と擁護。そしてレースが終わった今、ウルフ代表は改めてラスベガスGPは素晴らしいものだったと称賛を口にした。

「素晴らしい週末を経てラスベガスを離れることになる。だから話されていたことの多くは不釣り合いだったり、ネガティブすぎたように思える」

 ウルフ代表はそう語った。

「アメリカでのF1人気は間違いなく高まったと思う。そこには何もネガティブな物は見つけられない」

「送水ポンプの蓋の件は、以前言ったようになんでもないことだ」

「今夜を振り返ってみると、スペクタクルに溢れたレース、素晴らしい観客がいて、メガイベントであり、そして先頭争いは実に良いバトルだった。チェックボックスを全て埋めた、初開催のラスベガスGPとして思い出されるだろう」

 ウルフ代表は初日FP2で観客が入れなかったことについての見解も問われたが、その点については不測の事態であり、来年に向けて改善を目指せるものだと語った。

「木曜日は送水ポンプの蓋が外れて、(FP2が)午前2時半から4時までの走行、そして翌日に向けて問題がないかの確認など、とにかく大変だったと思う」

「これは不測の事態だったし、サーキットの人達をそこまで遅くまで働かせることはできない。来年に向けては、何らかの緩衝材を設けることができるだろう」

「コミュニケーションによって状況が改善されるということも多々ある。私としては、正当な理由で憤慨している人達のためにも、来年は良いパッケージを見つけて、レースを楽しんでもらいたいと思うし、ある意味では不幸な状況に対するお返しができればと思う」

 またラスベガスGPはタイムスケジュールの厳しさも指摘されている。ウルフ代表にこの点の改善のためにできることを聞くと、他のチーム代表と同様セッション時間の前倒しがいいアイデアだと語った。

「ロジスティクスの件があると思う。(早くに道路を閉鎖しなければならないなら)ラスベガスの交通にどう対処するんだ?」

「素晴らしいイベントだったし、重箱の隅をつつきたくはない。ただタイミングの細かな部分を確認し、予選をもう少し早くすることはできるかもしれない」

「だがそれは細かなことであって、全体的に素晴らしかったよ」