アストンマーチンは、コンストラクターズランキング4位を争うマクラーレンと11ポイント差だが、シーズン最終戦のF1アブダビGPで特に対マクラーレンに集中することはないと、マイク・クラック代表は語った。

 シーズン序盤からフェルナンド・アロンソが表彰台を数多く獲得し、シーズンの大半でマクラーレンの前にいたアストンマーチンだが、マクラーレンはシーズン中のアップデートで躍進。アメリカGPでアストンマーチンを逆転し、コンストラクターズランキング4番手につけた。

 しかしラスベガスGPでマクラーレンが2ポイント獲得に終わった一方で、アストンマーチンはランス・ストロールが5位、アロンソが1周目にスピンしながらも8位となったことで、その差が11ポイントに縮まった。

 アブダビでマクラーレンを倒すことに戦略を集中させるのかと尋ねられたクラック代表は、できる限り最高の結果を出すだけだと答えた。

「私としては、2、3レース前と何も変わらないよ」

「我々が影響を与えられるのは、自分たちでやることだけだ」

「まずはアブダビで速いクルマが必要だ。我々はビハインドだからね。守りに入るのではなく、全開で行く必要がある。可能な限りベストを尽くして、それから結果を見るんだ」

 クラック代表は、様々なエアロパッケージを試していた頃は迷走していたように見えたチームが、今また道を見つけたという見方を否定した。

「以前から、迷走していたわけではないんだ」

「我々がすべてを把握していると言うのは傲慢かもしれない。何度も言ったけど、クルマはとても複雑なんだ。まだ学ぶべきことがたくさんあると思う」

「だから我々がすべてを把握しているとは言わない。だが今年は多くのことを学んだよ」

 アストンマーチンは、サンパウロGPとラスベガスGPで5位に入賞しているが、これはどちらもストロールの手によるモノ。ラスベガスGPでは19番グリッドからスタートし、1周目の混乱を切り抜けて10ポジションアップを果たした。

 アロンソと比べてパフォーマンス不足が指摘されてきたストロールだが、ここにきてアストンマーチンのランキング4位獲得に向けて大きく貢献している。

 motorsport.comがストロールのラスベガスでのパフォーマンスについて尋ねると、「いいレースだったけど、2週間前(サンパウロGP)もいいレースだった」とクラック代表は答えた。

「今日の鍵はタイヤと戦略をよく理解していたことだと思う。あそこでやったようなことをするのは常に計画されてきたことだ」

「序盤は運も絡んで順位が上がった。誰がハードタイヤをいくつ持っていて、誰が持っていなかったかを見てみると、エステバン(オコン/アルピーヌ)を除いて、2セット持っていなかった人はみんなポイント圏外になってしまった」

 クラック代表曰く、技術的な問題やアクシデントに見舞われ、フラストレーションが溜まっていたストロールが自信を取り戻しつつあるという。

「彼は自信を取り戻し始めていて、結果がついてきている」

「彼は予選Q2でノックアウトされたが、それはドラマではなかった。こういったことは予測できないものなんだ」

「決勝はタイヤをうまくコントロールして、何人かをパスすることができた。だから結局のところ、これらすべてをまとめれば結果はついてくると思う」