フェラーリはF1最終戦アブダビGPに、メルセデスと4ポイント差で臨むが、フレデリック・バスール代表はコンストラクターズランキング2位獲得に向けて「勢いは我々にある」と語った。

 フェラーリはラスベガスGPでシャルル・ルクレールが2位、カルロス・サインツJr.が6位に入り、26ポイントを獲得。10ポイント獲得に留まったメルセデスとの差を4ポイントにまで縮めた。

 ルクレールはファイナルラップでセルジオ・ペレス(レッドブル)をオーバーテイクする気迫の走りを見せた他、サインツJr.もグリッドペナルティと1周目のスピンを乗り越えてポイントを上積みした。

 コンストラクターズランキングの順位は、名声と賞金の両面で大きな意味を持っており、シーズン最終戦のアブダビで重要なトピックとなるだろう。

「数レース前まで60ポイント差だったことを考えれば、我々はいい方向に進んでいると思う」

 そうバスール代表は語った。

「アブダビはまた別の話だ。4ポイントはあってないようなものだ」

「我々はモンツァやシンガポール、メキシコ、そしてラスベガスと、異なるコース、異なる天候、異なるタイヤコンパウンドで良いパフォーマンスを発揮できた」

「我々のモチベーションは以前より高くなっている。勢いは我々にある。何が起きるか見てみよう」

 バスール代表は、ルクレールがラスベガスのレースをリードし、ピットストップした直後のセーフティカー出動で不利な状況に追い込まれたことで、チーム内に複雑な感情が渦巻いていることを認めた。

「確かに我々としては奇妙な気分だ」

 motorsport.comの取材に対し、彼はそう語った。

「ポールポジションを獲得し、レースではレッドブルを3回オーバーテイクし、P2を獲得した。いつもとは違う!」

「でも、セーフティカーのタイミングも、ピットストップの4周後という、我々にとって最悪のシナリオだったと思う。だがOK、そういうものだ」

「シャルルはすごくいい仕事をした。でもカルロスだって、6位で戻ってきたんだ。木曜日の話やFP1の話、それにターン1でのアクシデントを考えれば、彼は良い仕事をした。我々にとっては全体的にいい週末だった」

 バスール代表は、ルクレールがファイナルラップでペレスをパスできるとは思っていなかったと認めた。

「あれは限界ギリギリだった!」

「その前の周、ある段階ではトライしてみようと伝えていたが、(ピットウォールの)ダッシュでギャップを確認して『うわー、ダメだ、遠すぎる』と思ったんだ。でもその次の周で……」

「私は少し驚いたよ。チェコ(ペレス)ほどではなかったかもしれないがね! でも、すごくいい動きだったし、彼はやる気満々だったと思う」

 バスール代表は、ラスベガスではフェラーリがうまくタイヤをマネジメントしたものの、アブダビでもそうとは限らないと付け加えた。

「他のコースでもそうだったが、うまく(タイヤマネジメントを)やれた」

「でもまた、ほとんど何もしなくても、タイヤが間違った方向に進んでしまうこともある。タイヤにエネルギーを入れるか入れないかは、それほど簡単なことではないんだ」

「誰にとっても難しいことだ。レッドブルはどのコンディションでも好調だったが、他のチームはアップダウンが激しい。でも、我々は上向きでいられるように頑張るよ」

「メルセデスに関しては、前回(サンパウロGP)はタイヤマネジメントの面でまったくダメだった。でも今回はいいレースをした」

「コースによって、コンパウンドによって話は変わってくるんだ。今回のコンディションは、シーズンの他のレースと比べてかなり寒かった。そして、いいマネージメントができた」

「それは今回のレースだけでなく、2〜3レース前もそうだった。でもタイヤマネジメントは、常にギリギリなんだ」