ラスベガスGPでは速さを見せたフェラーリだが、シャルル・ルクレールは1週間後の最終戦アブダビGPでその再現ができるとは考えていないと語った。

 高速の市街地サーキットが舞台となったラスベガスGPでは、フェラーリのSF-23が速さを見せ、予選ではルクレールとチームメイトのカルロス・サインツJr.がフロントロウを独占。サインツJr.はパワーユニット交換によるペナルティで後方からのスタートとなったものの、決勝に向けてフェラーリがレッドブルの対抗馬となることが予想された。

 その予想通り、決勝ではレッドブルを相手にルクレールが奮闘。ルクレールはセーフティカー出動のタイミングが悪くタイヤライフの面で劣勢に立たされて3番手に後退したものの、最終ラップでレッドブルのセルジオ・ペレスから2番手を奪い返して、そのまま2位チェッカーを受けた。

 ただ、ルクレールは特殊な状況でラスベガスGPが行なわれたことを認識している。ラスベガスGPはナイトレースとなったことで特に路面温度が低く、フェラーリが苦しめられてきたタイヤのサーマルデグラデーション(オーバーヒートによる性能劣化)が抑制されたとルクレールは考えているのだ。

 それだけに、アブダビで通常の路面コンディションに戻れば、フェラーリにとって厳しい戦いが再び続くということだ。

 ルクレールはラスベガスGPでの好調を振り返り、次のように語った。

「今回(ラスベガスGP)は、僕らのクルマについて多くを物語っているし、他にはないコンディションだと思う」

「とても、とても寒いし、ここではオーバーヒートがそれほど大きな問題じゃなかった。グレイニングやタイヤの温度をキープすることの方が問題だったし、その点、僕らはかなり良い」

「でも気温が上がれば上がるほど、僕らは苦戦を強いられる。アブダビはここと全く違うから、今後に向けた自信にはならないよ」

「その一方で、素晴らしい週末を過ごせるのはいつだって良いことだ。今後に向けて多くを学べたと思う。だから全体として良い週末だった」

 またフェラーリのフレデリック・バスール代表は、サンパウロGPでの苦戦とラスベガスGPでの好調を比較し、各チームの調子のばらつきはタイヤマネジメントに起因するモノだと語った。

「メルセデスを見てみると、(サンパウロGPでは)タイヤマネジメントが全くダメだったが、今回のラスベガスではほどほどだった」とバスール代表は言う。

「サーキットによって、タイヤコンパウンドによって、展開は異なる。(ラスベガスの)コンディションはシーズンの他レースと比べてかなり寒かったし、我々は上手くマネジメントできていた」

「ただ前回のレースだけでなく、2〜3レース前もそうだった。タイヤマネジメントは常にギリギリなのだ」