先日、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが『Daily Mail』に対し、メルセデスに所属するルイス・ハミルトンがレッドブルのシートを狙っていたと明かしたことは話題となった。しかしハミルトン本人はそれに反論した。

 ホーナー曰く、ハミルトンからはここ数年間で何度かアプローチがあったようで、「直近では、今年の初めに関心があるかどうかの問い合わせがあった」という。

 しかしながらハミルトンはホーナーの説明に反論。むしろホーナーが先にメッセージを送ってきたと主張している。アブダビGPの木曜日にハミルトンは次のように語った。

「僕はアプローチしていない。クリスチャンが僕にメッセージをくれたんだ」

「僕のチームの全員に確認したけど、誰も彼らとは話していないよ。でも、彼らは僕たちに連絡を取ろうとしていたよ」

 ハミルトン曰く、ホーナーが古い電話番号にメッセージを送ってきたため、それに気付くのに数ヵ月かかったが、返信はしたという。

「家にあった古い携帯を手に取った。そして電源を入れてみると、何百通ものメッセージが届いていて、その中にクリスチャンからのものがあった」

「新しい携帯で返信したんだ。メッセージを見つけたのはかなり遅い時間だったから、数ヵ月遅れになってしまったね」

 ハミルトンによると、ホーナーはメッセージの中でふたりが話をするべき理由などについて具体的に触れていたわけではなかったという。ただハミルトンはレッドブルの圧倒的な強さを祝福し、2024年にはメルセデスも追い付きたい、というような内容を返信したという。

「波風が立つからこそ、事あるごとに僕の名前を出したがる人がここにはたくさんいる」とハミルトンは言う。

「もしその人が孤独で注目されていないならなおさらだ。僕の名前を出せばいいんだから」

 今年8月、ハミルトンはメルセデスと契約を延長。新たに2年の契約を結んだ。2013年の加入以来、6度のドライバーズタイトルと8度のコンストラクターズタイトルに貢献したハミルトンは、2025年までチームに残ることになる。

 ハミルトンはメルセデスのトト・ウルフ代表にも、ホーナーから連絡があったことについて伝えたという。



「トトにも伝えたんだ。特にこういう話が出たからね」

「また、チームにも知っておいてほしかったんだ。こういうことは皆ポジティブには捉えないからね」

 ハミルトンは今季圧倒的な速さを見せるレッドブルRB19を「史上最も支配的なマシン」と呼び、どのドライバーもレッドブルに乗りたいと思うだろうと語った。その一方で、彼は新しいグラウンドエフェクト規則のもとで2シーズンにわたって低迷したメルセデスをトップに導くことに、より大きな満足感が得られると考えている。そのほうが自分にとっての「財産」にもなると捉えているのだ。

 また、ホーナーはハミルトンがレッドブルに加わる場合、マックス・フェルスタッペンとソリが合わず、チーム内でうまくいかないだろうと示唆した。しかし当のハミルトンはこれは問題にはならないと考えている。

「マックスと同じクルマでレースができたら、もっとうれしい」とハミルトンは言う。

「それは素晴らしいことだ。彼は僕がチームメイトになることを望んでいるとは思わないけどね」