マクラーレンとメルセデスは、2023年シーズンのF1最終戦アブダビGPの走行開始を前に、パワーユニット(PU)供給契約を2030年まで延長したことを発表した。

 2026年はPUレギュレーションも含めて大きく技術規則が変更される予定となっている。アウディの参戦やホンダの復帰、レッドブルがフォードと組んで自社開発に踏み切るなど、PUマニュファクチャラーの勢力図も大きく変わると思われるが、マクラーレンは2021年から供給を受けているメルセデスPUを使用し続けることを決めた。

 マクラーレンは、1995年から2014年まで継続してメルセデスのエンジンを使用。2015年からはF1に復帰したホンダと組んだものの、これが失敗に終わったことでルノーPUにスイッチ。2021年からは再びメルセデスと組んでいる。

 マクラーレン・レーシングCEOであるザク・ブラウンは、メルセデスと契約を決めたことについて、この契約の長さはチームがメルセデスの製品をどれだけ信頼しているかの証拠だと語った。

「メルセデス・ベンツはマクラーレンF1チームにとって素晴らしく信頼できるパートナーだ」

「今回の契約延長は、我々の株主とチーム全体がメルセデスのパワートレインに信頼を寄せていることを意味する」

「我々は過去3シーズン、そしてその以前にパワートレインを使用していた時、ともに成功を収めてきた。だから、常に上位グリッドで戦うための旅を続けて、今後の成功を楽しみにしている」

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1が新しい時代に移行する中で、カスタマーチームの存在は不可欠だと語った。

「強力なカスタマーチームと協力することは、我々のモータースポーツ戦略の根幹をなすものだ」

 そうウルフは説明した。

「これには多くのアドバンテージがある。明確な競争力のベンチマークとなるし、我々の技術習得を加速させ、メルセデス・ベンツのF1におけるビジネスケース全体を強化する」

「マクラーレンは2021年以降、特に今シーズン後半において、熾烈かつ公正な競争相手だった。マクラーレンの力強いパフォーマンスは、10チームが表彰台を争うことができるようにするという目標を達成するためには、すべてのカスタマーチームへの透明で平等なPU供給が重要であることを強調している」

 メルセデスはすでに2026年型PUへの取り組みを進めており、2022年にその開発に着手している。新ルールでは、完全なサステナブル燃料に移行するとともに、電力への依存度を高める方向にシフトする。