2023年のFIA F2シーズンもいよいよ最終戦。ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に第14戦アブダビを迎え、30分間の計時予選ではジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ)がポールポジションを獲得した。

 3ヵ月前の前戦モンツァを終えた段階で、ドライバーズランキングではテオ・プルシェール(ARTグランプリ)が191ポイントで首位。フレデリック・ベスティ(プレマ)が166ポイントでランキング2番手、岩佐歩夢(DAMS)が152ポイントでランキング3番手と、このトップ3がタイトル獲得の権利を持っていた。ただ、岩佐としてはアブダビ戦でポールポジションの2ポイントを獲得できなければ逆転チャンピオンの可能性はなくなるといった状況で予選セッションに臨んだ。

 なお、この前に行なわれたF1のフリー走行1回目でベスティがメルセデスから、プルシェールがアルファロメオから、ドゥーハンがアルピーヌから、アイザック・ハジャー(ハイテック)がレッドブル、オリバー・ベアマン(プレマ)がハースからF1に出走。慌ただしい金曜日を過ごした。

 気温28度、路面温度41度というコンディションの中、予選が開始されると各車がコースへ入りまずはバンカータイムを計測した。

 序盤でトップに立ったのは、フリー走行でも最速タイムを記録していたヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)。そこにドゥーハンとラルフ・ボシュング(カンポス)が続いた。

 続くアタックでマルタンスは自身のトップタイムを更新する1分36秒351をマーク。岩佐はここで一時3番手までポジションを上げるも、リチャード・フェルシュホー(VAR)やクシュ・マイニ(カンポス)がその前に立ったことで5番手となった。ランキング2番手のベスティが岩佐の後ろ6番手につけた一方で、ランキング首位のプルシェールが14番手と後方に沈んだ。

 セッション折り返しを機に全ドライバーがピットへ戻り、タイヤを履き替えて残り10分というところで再びコースに姿を現した。

 まずは岩佐からアタックを開始。セクター1とセクター3で全体ベストをマークし、1分36秒085で暫定トップに浮上した。

 しかしドゥーハンが岩佐のタイムを0.3秒上回る1分35秒703でタイムシートのトップに浮上。マイニも2番手で続いた。

 岩佐は負けじと最終アタックへ出るも、セクター2での遅れが響き自己ベストを更新できず。ゼイン・マローニ(カーリン)やマルタンスが最後の最後でタイムを更新してポジションを落とした。

 最終的にドゥーハンは1分35秒567を記録してポールポジションを獲得。2番手には0.2秒差でマルタンスがつけた。岩佐は5番手とここで逆転チャンピオン獲得の可能性が潰えたが、F1アブダビGP終了後のポストシーズンテストではアルファタウリでF1マシンを走らせることとなっている。

 スプリントレースは上位10台がリバースグリッドに並ぶため、予選10番手のエンツォ・フィッティパルディ(カーリン)がポールスタート。予選9番手でランキング2番手のベスティがフロントロウに並ぶこととなった。なお、ランキング首位のプルシェールは14番手とスプリントとフィーチャーレース共に後方からの追い上げを強いられることとなった。