F1の2023年シーズンの最終戦、第23戦アブダビGPのフリー走行2回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだった。

 ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に現地時間17時からスタートしたFP2は、西日が差す日没間際のセッション。予選・決勝と同じ時間帯の走行となるため、最も重要なフリー走行と言える。

 FP1では、各チームに課されているルーキー起用義務を消化するチームが多く、半数のドライバーはこのセッションが走り始め。60分のセッションが始まると、続々と各車がコースインしていった。

 ほとんどのマシンが、まずはミディアムタイヤで走行。開始から5分ほどで、メルセデスのジョージ・ラッセルが1分59秒906をマークし、自身がFP1で記録したトップタイムを上回っていった。

 各車が走行を重ねる中で、セッション開始から8分過ぎたところで、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がターン3アウト側のバリアにクラッシュ。路面のバンプでバウンドした後にコントロールを失い、スピンアウトしてしまった。

 これによりセッションは赤旗中断。残り時間25分から走行が再開された。ここで新品のソフトタイヤを装着し、予選を想定したアタックを実施するマシンも見られた。

 ただマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)、マクラーレンの2台などはユーズドのミディアムタイヤでコースインした。

 しかし、ハースのニコ・ヒュルケンベルグがターン2手前でマシンを止め、再度赤旗が掲出。ターン1の立ち上がりで膨らんでスピンし、イン側のウォールにリヤから接触してしまったのだ。

 セッション再開は残り16分になってから。ここでもレッドブルやメルセデス、マクラーレンといったチームはミディアムタイヤでコースイン。対して、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は新品のソフトタイヤを履いた。

 ソフトタイヤ勢がタイムを更新し、アルファロメオのバルテリ・ボッタスが1分25秒024をマークしタイムシートのトップに。それを少し後からアタックしたルクレールが1分24秒809で上回った。

 マクラーレン勢は、ミディアムタイヤで数周した後、ソフトタイヤに履き替えてアタックへ。ランド・ノリスが0.043秒差で2番手につけた。

 一方、レッドブル勢はさらに数周ミディアムタイヤで走行し、残り時間5分を切ろうかというところでソフトタイヤでコースイン。フェルスタッペンが3番手となった一方で、セルジオ・ペレスはアタックを中断した。

 2度目のアタックでペレスは5番手に浮上したものの、フェルスタッペンは3番手のまま。ここで60分のセッションは終了し、首位がルクレール、2番手ノリス、3番手フェルスタッペンというオーダーとなった。

 フェルスタッペンはセクター3で『カンガルーみたいにマシンが跳ねている』と無線でチームに伝えており、シーズン19勝目を狙えるかどうかは、この問題が修正できるかにかかってくるだろう。

 2度の赤旗により、各チームはほとんどロングランできず。変則的なセッションとなったこともあり、予選想定のシミュレーションも燃料の搭載量がいつも以上に読めない状況となっており、FP2の結果を素直に週末の勢力図に置き換えることはできないだろう。

 アルファタウリは、ダニエル・リカルドが12番手、角田裕毅が15番手。アタックをした後、すぐにピットに戻り、少しでもデータを集めようとミディアムタイヤでの走行を8分ほど行なったため、ソフトタイヤ時には燃料を多めに積んでいた可能性もある。

 FP3はまた日が出ている時間帯のセッションとなるため、予選までは真の勢力図が見えてこないかもしれない。見逃せない予選となりそうだ。