F1最終戦が開催されているアブダビでF1委員会の会合が行なわれ、リバースグリッドの導入やタイムテーブルの全面的な見直しの検討を含む、スプリント・フォーマットのリフレッシュを目標とすることが合意された。

 今季からスプリント・フォーマットが微調整。スプリントレースが決勝と分離され、スプリント用の予選であるシュートアウトが実施されるようになった。

 しかしF1パドックでは、この変更が期待されたほどの効果をもたらしていないという評価が固まっている。

 そのため再び微調整をすることが検討されている。そのアイデアのひとつが、金曜日の午後にスプリント・シュートアウトを行ない、土曜日の午前中に決勝レースの予選を実施、午後にスプリントレースを行なうというものだ。

 だがこの方式ではひとつのセッションでクラッシュが発生し、その後の週末に大きな影響を及ぼすリスクがあるとの懸念もある。

 リバースグリッドの導入も検討されているが、トップ10のグリッドを逆転させるか、グリッド全体を逆転させるかの選択肢がある。

 FIAのスポーツ諮問委員会は今後、スプリントレース再編成について詳細を検討し、来年の年明けに開催される2024年最初のF1委員会でチームに提示される予定だ。

 F1はまた、来年スプリントを開催する6つの会場についても今後数週間のうちに決定する予定だ。

■タイヤウォーマー禁止は断念

 F1委員会はまた、来季中に評価される予定だった2025年のタイヤウォーマー禁止を断念することにも同意した。

 これは現在、タイヤ特性がレースにおいて理想的なものではないという見解がある中、F1上層部が改善を推進する中での動きである。

 FIAとF1が発表した声明では、次のように述べられている。

「委員会は、今後のタイヤ開発の方向性として、オーバーヒートの問題を軽減し、タイヤのレース性を向上させることに重点を置くべきであるとし、2025年もタイヤウォーマーを維持することを決定した」

 また今季、F1はATA(代替的なタイヤ配分)の評価を2度実施した。これはドライタイヤの供給数を11セットに削減する試みだったが、2024年は1週末につき1台あたり13セットのタイヤを標準とすることも合意され、ATAに関するレギュレーションは削除することとなった。

■ドライバーのクーリング対策

 今年のカタールGPでドライバーが直面した過酷な状況を受け、コックピット内のコンディションを改善することが合意された。

 2024年からはレギュレーションが改正され、ドライバーの冷却を促進するためのスクープ(吸気口)を設けることが許可される。

 この案は当初、今季中に導入されることも検討されていたが、あるチームの反対により却下されたという。

 安全性を向上させるためのさらなる動きとして、フロアの金属部品が外れて他のマシンにダメージを与えるリスクを減らすため、ルールにさらなる微調整が加えられる。また、FIAは雨天時の視界を確保するためにホイールカバーのテストを実施することに合意している。

■2026年マシンの開発禁止で合意

 F1チームは、抜本的にレギュレーションが見直される2026年に向けて開発を始めているが、当面はマシンの開発を行なわないことで合意がなされた。

 声明では 「委員会は、2025年の開幕前に2026年シーズンのマシン開発に着手することを禁止することで合意した」とされている。