メルセデスのトト・ウルフ代表とフェラーリのフレデリック・バスール代表は、公式記者会見で“Fワード”を発したことに関してF1最終戦アブダビGPを前にFIAのスチュワードに召喚され、警告を受けた。

 ウルフ代表は、こうした呼び出しは「12歳の時以来だ」と語り、FIAが警告処分を下したことに称賛を送った。

 事の発端は1週間前に行なわれたラスベガスGP。フリー走行1回目ではマシン通過によってコースに埋め込まれていたウォーターバルブカバー周辺を固めたコンクリートが破損し、アルピーヌのエステバン・オコンとフェラーリのカルロス・サインツJr.は、浮き上がった金属製のバルブカバーと接触してマシンに痛手を負うアクシデントが発生した。

 そのFP1が赤旗終了となった直後に行なわれたチーム代表記者会見に出席したバスール代表は、バルブカバーが外れてマシン損傷を被ったことを問題視していることを訴える際に、そしてウルフ代表はラスベガスGPがシリーズの“汚点”になったという意見に反論する際に“Fワード”を発したのだ。

 Sky Sports F1からスチュワードによる呼び出しと警告について尋ねられたウルフ代表は、次のように語った。

「素晴らしかったよ。どこかに呼び出されるのは2回目だ。前回は1984年、12歳の時だった」

「ポジティブに考えれば、我々は模範であり、スポーツを代表している。我々の何人かはネイティブスピーカーではないから、Fワードが簡単に口から出てしまう」

「テレビを通して若者たちに見られているコース内外の関係者であれば、誰であれ、そのような言葉を使うべきではないと思う」

 ただ、ドライバーやチーム代表によってはFワードを含む悪態をつくことは珍しいことではない。国際映像でビープ音が重ねられるが、F1ドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive』では前面に押し出されている。

 FIAはウルフ代表に対して「今回の言葉の使用は異例であり、記者会見中の突然の発言によって引き起こされたものである。従って、このチーム代表の典型的な言動とは見なされない」と裁定を下し、警告を発するにとどめた。

 ただ、F1の視聴者には子どもも含まれている。アブダビGPでは今年3回目となる子供向け専用放送“F1キッズ”が行なわれており、ウルフ代表は次のように続けた。

「もっと大きな問題がある。だからこそ、私はそのような大局的な見地から召喚を受け入れたのだ」

「ドライバーであれ、チーム代表であれ、FIA関係者であれ、我々全員がスポーツの規範を守る必要がある。どのように裁定が下るかというコンコルド・ガバナンス協定を守らなくてはいけない。我々全員がFIAの倫理規定を守る必要があるのだ」

「今回の悪態に関して、我々全員が共にそれを止めようとしていることに拍手を送りたい。スポーツの最善の利益のために、我々全員が遵守しなければならない一定のレギュレーションとガイドラインがある」