MotoGP第20戦バレンシアGPを転倒リタイアで終えたマルコ・ベッツェッキ(VR46)は、原因となったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)との接触を受けて「最も汚いライダー」だと厳しく批判している。

 ベッツェッキとマルケスはオープニングラップのターン3で、イン側からマルケスが前を狙った際に接触。ベッツェッキはこの接触が原因でクラッシュした。

 この件は調査対象とはなったものの、お咎め無しの判断が下された。ただベッツェッキは納得がいっておらず、マルケスが“汚い”動きをしたと語り、レースディレクションもマルケスに対しては非常に甘いと批判を展開した。

「ああ、決勝レースは残念だけどとても短いモノになってしまった」と、ベッツェッキは言う。

「マルケスは3コーナーで僕のレースを終わらせたんだ。彼はタイGPでも同じことをターン5とターン6でしていた」

「そして今回問題だったのは、彼は前よりも少し強く当たってきて、簡単に転倒させてきたことだよ。そのせいで左足と肩も痛めてしまったんだ」

「もう、何も言うことはない。彼のライディングスタイルについては、何の説明もいらないだろう」

「とても“良かった”のは、リプレイ映像を見せなかったことだろうね。とても、とてもダーティだった。TV中継から見てもよく分かると思うんだけど、マルケスだから何も言わないんだ」

「調査はされたけど、いつものように何もなかった。彼らにとってはレーシングインシデントなんだ。いつものようにね」

「問題はマルケスだ。昨日(スプリント)もホルヘ(マルティン/プラマック)とやりあっていて、そっちは幸運にも何もクレイジーなことにはならなかった。でも今日の僕に起きたことや、さっきも言ったタイでのこと、そしてル・マンでのペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)のこともある」

「ほとんどの場合、他のライダーをクラッシュさせていなければOKだ。でも少なくとも、誰かをクラッシュさせているなら、ペナルティはあるべきだ」

「そうしないと皆同じようにし始めて、相手をクラッシュさせてしまう。ブラッド(ビンダー)はインドネシアで同じようにしていたけど、ロングラップペナルティを受けていた」

「そうあるべきだろう。今回のレースは27周あったけど、3コーナー目で転倒させたなら、それはペナルティに値すると思う」

 マルケスは本当に他のライダーよりも軽いペナルティが与えられている感じているのかという問に、ベッツェッキはこう答えている。

「ああ、それは確かだ。彼らはマルケスに対して決して何もしない。それはマルケスだからで、彼は最も汚いライダーだよ」

 なおベッツェッキはスチュワードと話をしようとしたものの、スチュワード側は興味を持っていなかったと付け加えている。

「スチュワードのところへ行こうとしたし、彼らと話そうとしたよ。でも彼らは僕と話したくないようだった」

「(ドルナCEOの)カルロス・エスペレータとも話そうとしたけど、彼も話したがっていなかった」

「それでマルクと話そうと彼のところへ向かった。彼には(接触の)理由を尋ねたんだけど、見えていなかったと言っていた。見えなかったなんてことはないだろと言ったよ。タイでも全く同じことをしていたんだ」

 一方でマルケスは責任の多くはベッツェッキ側にあったと主張している。

「この件について時間を使うつもりはない。彼には今シーズン何度も押し出されてきたからね」

「普通のことだったよ。僕はイン側にいて、彼はターン4で抜き返すためにアウトサイドのラインを維持しようとしていた。でもアウトサイドにいて、イン側のライダーがスピードをキープしていたら負けることになる」

「それがターン2からターン3にかけて僕らがやっていたことだ。僕たちは並行して走っていて、(ベッツェッキが)ターン4で戻ろうとアウト側のラインを維持しようとしていた。でもそれ以上のことはなかった。この件についてはこれ以上時間を浪費するつもりはない」