2023年のF1も全戦が終了。今年はいずれのチームも、今季のドライバーラインアップを継続させることが決まっており、例年になく平穏なストーブリーグとなっている。ひとつのシートを除いては。

 全10チーム20席のF1シートのうち、来季の”持ち主”が決まっていないのは、現時点ではひとつのみとなっている。それは、ウイリアムズのローガン・サージェントのシートのみだ。

 2023年シーズン、ウイリアムズは合計28ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング7位を確保。シーズン後半に大躍進したアルファタウリの猛追を3ポイント差で凌ぎ切った。

 しかしその28ポイントのうち、27ポイントはアレクサンダー・アルボンが獲得したもの。ルーキーのサージェントは、僅か1ポイントの獲得に留まった。

 ルーキーとはいえ、チームメイトに大きな差を付けられてしまったサージェントの来季の契約は、まだ決まっておらず、その将来を不安視する声もある。しかしその一方で、チーム代表のジェームス・ボウルズは、サージェントを支持する発言を繰り返している。

 ではサージェントのシートを奪う可能性がある存在は誰なのだろうか?

 一時はミック・シューマッハーがF1レギュラーに復帰するのではという噂もあった。しかしシューマッハーは2024年もメルセデスF1のリザーブドライバーを務めることが決まっており、それと並行してアルピーヌからWEC(世界耐久選手権)のハイパーカークラスに参戦する予定である。

 今季アルファタウリから、ダニエル・リカルドの代役としてデビューしたリアム・ローソンも後任候補として目されているひとり。レッドブル育成からウイリアムズへという流れは、アルボンと同じだが、現在のローソンの立ち位置を考えると、レッドブルが手放すとは考えにくい。

 FIA F2でチャンピオンになったテオ・プルシェールの名も上がるが、プルシェールはザウバーの育成ドライバーであり、来季はザウバーのリザーブドライバーを務めつつ、スーパーフォーミュラに参戦する可能性が最も高いと言われている。

 さらにF2でランキング2位となったフレデリック・ベスティは、メルセデスの育成ドライバーであるため、同社のパワーユニットを使うウイリアムズ入りの可能性もあるように見える。しかし様々な情報を総合すると、それは難しいとの見方が強い。インディカーに参戦中のアレックス・パロウという声もあるが、こちらもシート獲得には遠いと思われる。

 これらの状況を総合的に判断すると、ウイリアムズのシート獲得に最も近いのは、やはりサージェントだと考えられる。しかしながら発表までは何が起きるか分からない。