MotoGPはシーズン最終戦バレンシアGPを終え、火曜日には早速2024年シーズン最初のテストが行なわれた。アプリリアのマーベリック・ビニャーレスがトップタイムを記録した一方で、ヤマハのファビオ・クアルタラロは12番手だった。

 9月のミサノテストで2024年のプロトタイプバイクを試したクアルタラロは、特にエンジンがイマイチだとの評価を下していた。今回のバレンシアテストでクアルタラロはタイムアタックこそ行なわなかったものの、トップのビニャーレスからは0.769秒遅れた。

 月曜日に発表された各メーカーに対する新しいコンセッション(優遇措置)により、ヤマハは冬の間に3日間の追加テストを実施。クアルタラロは2月にセパンで行なわれるシェイクダウンにも参加することができる。またシーズン中もテストを行ない、エンジンを開発していくことができる。

 クアルタラロは、バレンシアで大きな一歩を踏み出せなかったことへの失望を認めつつ、テストでマシンを開発していくことに意欲的だ。

 motorsport.comの取材に対し、クアルタラロは「もちろん、もっと期待していたんだけど……今回のテストにはあまり大きな期待はしていなかった」と彼は答えた。

「でも、常に高いところを見ようとするものだし、もちろん僕からみて多少の改善はあった」

「だけど現実的には、まだ以前と同じ程度なんだ。でもライダーとしてレースをしたいし、勝利のために戦いたいのは事実だ」

「もし、本当にパフォーマンスを発揮するために余計にテストをしなければならないのなら、喜んでやるよ。でも取り戻すために必要なものを考えて、ハードに働かなければならない」

「それが十分なのかどうかはわからない。でも僕にとっては、彼らに近づくことが本当に重要なんだ。今のギャップはまだ大きすぎる」

「もちろん今日は、1周目からプッシュしたわけでも何でもない。それでも僕らが望んでいるものにはとてもとても遠いんだ。マレーシアでの3日間の追加テストが、(開幕戦)カタールでの距離をより近くしてくれると思うし、そう願っている」

 クアルタラロは、プロトタイプの空力面での進化を称賛した一方で、エンジンはミサノテストより少し進歩したものの、そのステップはそれほど大きくないと語った。

「新しいバイクは、特にエアロ面でやるべきことがたくさんあった。この分野では一歩前進できたと思う。それはポジティブだ」

「でもマシンのバランスが少し変わってしまった。でもそれに取り組む十分な時間がなかったんだ」

「マシンのセッティングを調整しなければならないと思う。新しいシャシーも試したが、あまり良くなかった。エンジンは本当に似たようなもので、少し良くなったが、ほんの少しだ」

 ヤマハは2024年に向けて、トヨタやフェラーリでF1エンジンの開発に携わっていたルカ・マルモリーニとともに開発に取り組んでいる。

 その影響を感じるかと尋ねられたクアルタラロは、「彼らはメンタリティを変えたと思う」と語った。

「僕たちが望んでいるヨーロッパ(のメンタリティに)近づきつつある」

「より重要なのは2月から7月にかけてだと思う。この数ヵ月は、マシンを改良し、アップデートを超高速化する上で本当に重要で、彼らのメンタリティを見る上で重要な瞬間となるだろう」